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ウォン安でも韓国主要企業が大幅減益、主要産業の半導体不振で輸出伸び悩み

韓国経済に異変が生じている。主力産業の半導体が不振で、最大手のサムスン電子やSKハイニックスが大幅減益に見舞われた。輸出に有利なはずのウォン安を生かせず、国内総生産(GDP)の成長率も低調で、中国経済とともに「冬の時代」に突入するのか。

サムスンが27日発表した7~9月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比31・4%減の10兆8500億ウォン(約1兆1200億円)となった。主力のメモリー半導体の市況悪化が足を引っ張った。同社は10~12月期も世界的な半導体の需要低迷が続くと予想している。8月に恩赦され、副会長から会長に昇格した李在鎔(イ・ジェヨン)氏にとっては逆風下の再出発となる。

半導体大手のSKハイニックも7~9月期の営業利益が60・3%減。LG電子傘下で液晶や有機ELパネル大手、LGディスプレーは7~9月期に過去最大の営業赤字となった。赤字は2四半期連続だ。 韓国経済に詳しい元週刊東洋経済編集長の勝又壽良氏は、「半導体のコロナ特需が一巡し、市況が悪化したことが最大の要因だ。欧米の景気が厳しい上、最大の取引先である中国経済の低迷が予想されることも輸出に頼る韓国企業には痛手となっている」と分析する。

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経済全体も厳しい。韓国銀行(中央銀行)が27日発表した7~9月期GDP速報値は前期比0・3%増と、1年ぶりの低水準だった。輸出の伸び悩みが目立つ。欧米は高いインフレを抑制しようと金融引き締めを急ぎ、景気減速が見込まれる。ウォン安が進む韓国だが、9月の輸出は前年同月比2・8%増と鈍化傾向が続く。

中国も3期目の習近平政権が統制経済をより強めるとみられ、景気の先行きは不透明だ。勝又氏は「韓国はこれまで半導体を中国に輸出してきたが、現在は中国からの半導体輸入が貿易赤字要因になっているという構造的な問題もある。国内市場にも期待できないため、韓国経済の低迷は続くのではないか」と指摘した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/29ce09efc541a6f146423f1a2a00f21e409c88f5

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ウォン安ドル高が1400ウォンに迫ったことで、韓国の産業界も非常事態となっている。一部の輸出企業はウォン安で価格競争力を確保できるが、ドルで原材料を購入して製品を作るほとんどの企業は収益性の悪化が避けられない。世界の主要国の通貨がいずれもドルに対して弱含みであるため、ウォン安による輸出価格競争力に期待するのは難しい。

最も心配なのは航空業界だ。燃料費やリース料などをドルで支払う航空会社は、ドルが上がれば上がるほどコストが増えざるをえない構造だ。ウォン安ドル高が10ウォン進むたびに大韓航空は350億ウォン(約35億9000万円)、アシアナ航空は284億ウォン(約29億1000万円)の為替差損が発生する。すでにウォン安の余波で第2四半期に大手航空会社の為替差損益は損失に転じているが、ウォン安ドル高がさらに進めば損失は拡大せざるを得ない。


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[ 2022年11月06日 07:49 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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