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財閥の資金繰りであたふたの韓国SK、買収したNAND製造部門が足かせ

韓国の財閥と言うと、サムスン、現代自動車の名前が挙がるが、実は今年1月の段階で、SKが現代自を資産総額で追い越した。現在はサムスン―SK―現代自―LG―ロッテの順だ。だが、そのSKが資金繰りできゅうきゅうとしている。ロッテも同様だ。

では、一般企業や中小零細はどうなのか。1980年代中盤のように、国中が大車輪の自転車をこぐ姿がほうふつとされてくる。SKとは、かつての「鮮京」であり、「敵産」(=日本が朝鮮に残した産業設備)を引き継いだ初代創業者が、やがて大韓石油公社を買収して発展した。当時、在韓日本人ビジネスマンの間では「日本人の義理人情を知る〝行儀の良い財閥〟」とされた。

しかし、代が変わり、現在の総帥である崔泰源(チェ・テウォン)氏は先物取引に熱中し、脱税・横領で塀の中に入った。SKが急発展したのは、彼が朴槿恵(パク・クネ)政権の末期に、裏口出所(恩赦)してからだ。彼は大韓商工会議所の会頭に就いた。全国経済人連合会や経営者協会など、主要経済団体が文在寅(ムン・ジェイン)政権との摩擦を強めるなか、大韓商議は明らかな親文在寅路線をとった。

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先物取引で体得した賭博勘が働いたのかもしれない。半導体部門のSKハイニックスはサムスンに迫った。その勢いに乗って2020年には、米インテルからNAND製造部門を90億ドルで買収した。「DRAMだけでなくNANDも」という意気込みだったのだろう。ただ、DRAMもNANDも需要が低迷し、価格が落ち込んでいる。

SKハイニックスの今年7―9月期決算では、営業利益が前年同期比60%減となった。23年の投資規模を当初計画の半分に縮小した。NAND製造の子会社は、まだ買収代金の清算を終えていないのに、赤字だけ累増している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/399861a27a77e6b1b8b87680fdc4015cdb3a7f1c

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記事では、SKは製薬部門も持っている。SKバイオサイエンスだ。同社は今年9月、「新型コロナウイルスに対する国産初のワクチン」を発売した。「韓国政府が1000万回分を購入する」との話があったらしいが、実際の購入は61万回分だったと報じている。さらにSKグループは「社債の発行に失敗した」との噂も広がっている。朝鮮BZ(11月3日)は、SKが社債より金利が高いCP(長期企業手形)で資金調達を進めていると伝えている。

またSKハイニックスによる米インテルの中国・大連の半導体工場の買収も問題となる。米政府の規制で中国の半導体工場への投資が許可制となり、SKによる増産投資に黄信号がともる。インテルは歴史的に米政府と近く、SKが「貧乏くじ」を引かされたと見る業界関係者もいる。


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[ 2022年12月06日 07:38 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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