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サムスンの工場で13年間働いてがん診断、労災申請控えて死亡

サムスンディスプレイのLCD工場で13年間働き、乳がんと診断されて闘病していた30代の女性労働者が昨年12月31日、亡くなった事実が後になって分かった。

最近、パンオルリム(半導体労働者の健康と人権を守る団体)が出した追悼資料によると、1984年生まれのPさん(38)は19才だった2003年、サムスンディスプレイ天安(チョナン)事業場に入社し、13年間LCD製造工程で働いた。パンオルリムはPさんが10年以上にわたり発がんの要因とされる夜間交代勤務をしており、発がん物質の感光剤、有機溶剤、成分が分からない化学物質があるカラーフィルター(CF)工程とモジュール工程で働いたと説明した。

同団体は「感光剤を焼くオーブン機のすぐそばで働き、オーブンが開かれる度に熱気と共に焦げた匂いと異臭がしたが、当時会社ではそれらに触れないための適切な措置を取らなかった」とし、「乳がんとともに、高いX線方式のイオナイザー装置(静電気除去装置)によって放射線を浴びる危険性もあった」と明らかにした。

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Pさんは2016年10月、32歳で乳がんと診断され、この6年間抗がん治療を続けており、家族を通じて労災申請を準備中だった。パンオルリムは「この間、半導体・ディスプレイ(製造工程で働いた)女性労働者の乳がん発病情報提供と労災申請が相次いだ」とし、「16件の乳がん労災認定事例をみると、10年前後の短い勤務期間にも3交代など労働強度の高い夜間交代勤務や化学物質、放射線(への露出)など、様々な影響が業務上災害と認められた理由だった」と指摘した。

また「がんの発病が労災であることを認めるにとどまらず、再発防止のために努力しなければならない」とし、「特に夜間交代勤務が及ぼす健康への影響が深刻だが、何の対策も取られていない。現場で浴びるかもしれない化学物質に対してもきちんと知る権利さえ保障されていない」と指摘した。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/45548.html

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2017年、サムスンのLCD工場労働者に発病した慢性骨髄性白血病を、勤労福祉公団が労働災害として認定した。サムスン電子の半導体工場ではなくLCD工場での白血病が労災認定されたのは今回が初めてだ。労災承認申請に基づき行った天安事業場に対する産業安全保健研究院の疫学調査結果は「(白血病の発病原因になる)ベンゼン、ホルムアルデヒド、電離放射線の露出水準が現在確保できる資料に基づいておらず、または低いと推定して業務との関連性が低い」という理由で業務上疾病とは見られないと判断したが、ソウル業務上疾病判定委員会は業務上疾病として認定されるとした。

判定文によれば、「(疫学調査の)こうした一回きりの測定結果が、勤務していた期間に日常的かつ継続的な作業プロセスで発生する実際の有害物質への露出現況を把握するには限界がある」とし、「十分な保護装備を着用しておらず、勤務期間が長い点から見て作業環境測定結果や疫学調査結果より多くの発ガン物質または有害物質に露出したと推定される」としている。


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[ 2023年01月05日 08:18 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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