サムスン電子の2022年業績が急降下、韓国経済に与える負の影響
韓国サムスン電子の業績が急激に悪化している。2022年10~12月期(第4四半期)の決算速報によると、営業利益は4.3兆ウォン(1円=10ウォン換算で4300億円)に減少した。 背景にはいくつかの要因がある。中でも、世界的なメモリー半導体の市況悪化は大きい。加えて、スマートフォンなどこれまでのサムスン電子の成長を支えたITデバイスなどの需要も減少した。今後の状況はさらに厳しさを増すだろう。
サムスン電子は、次世代ロジック半導体や次世代通信、車載用バッテリーなど先端分野への設備投資を積み増す方針を明確に示している。特に、同社は台湾積体電路製造(TSMC)を上回るスピードで、次々世代の回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の量産体制確立を目指している。
ただ、ファウンドリー専業ではないサムスン電子にとって、それは容易ではない。世界で景気後退への懸念が高まると、スマホなどの分野で中国企業との価格競争は激化するだろう。韓国経済にとってサムスン電子は中核的企業のひとつ。同社の業績低迷は、韓国経済の先行き不透明感を高めるだろう。
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2年第2四半期以降、サムスン電子の収益は期を経るごとに減少している。過去1年間の業績を振り返ると、21年第4四半期の売上高は、前年同月比24%増の76.6兆ウォン(約7.7兆円)、営業利益は同54%増の13.9兆ウォンだった。続く22年第1四半期、売上高は過去最高の77.8兆ウォンに達し、営業利益は14.1兆ウォンだった。
ところが、第2四半期以降、まずは売上高が減少し、第3四半期は営業利益も減少した。そうして第4四半期の売上高は70兆ウォン、営業利益は前年同期比69%減の4.3兆ウォンに落ち込んだ(速報値)。特に営業利益の減少は深刻で、14年第3四半期の営業利益(4.1兆ウォン)以来の低水準である。なお、営業利益に関して株式アナリストの予想平均は6.7兆ウォンだったから、収益力の悪化はかなり急だといえる。
https://diamond.jp/articles/-/316121

サムスン電子の事業戦略は大きな転換点を迎えている。これまでサムスン電子は、わが国などから家電やメモリー半導体などの生産技術を移転してきた。日本などから超高純度の半導体関連部材を輸入し、メモリー半導体のシェアを高めてきた。 そしてサムスン電子は国際分業体制に対応するためにファウンドリー事業の強化にも取り組んでいる。 だが新しい製造技術の創出という点で、サムスン電子の力は不十分。次世代の回路線幅3ナノメートルのロジック半導体の量産において、サムスン電子はTSMCよりも先に量産を発表したが、今のところ、サムスンの3ナノチップは自社利用、および中国向けが主ととなる。
一方、TSMCは米国政府の支援強化を取り付け、アリゾナ州に3ナノの生産ラインを建設する。22年12月には台湾で3ナノチップの量産を開始。アップルの製品や最先端のサーバーなどに供給される。 一方でサムスン電子は中国企業の追い上げに直面している。スマホやデジタル家電、メモリー半導体、有機ELパネル、さらには電気自動車(EV)の分野において、中国企業は急速に生産体制を強化し、サムスン電子の顧客から競合相手に変化している。世界的な景気後退リスクも高まっている。米国、中国、ユーロ圏の経済が同時にマイナス成長に陥る可能性は排除できない。いずれもサムスン電子の業績を下押しする要因だ。
中国向けを中心に韓国の輸出には追加的なブレーキがかかり、サムスン電子の株式を手放す投資家が増え、韓国の株式市場全体の下落懸念も高まる。急激なサムスン電子の業績悪化は、韓国経済の先行き不透明感が加速する。
サムスン電子は、次世代ロジック半導体や次世代通信、車載用バッテリーなど先端分野への設備投資を積み増す方針を明確に示している。特に、同社は台湾積体電路製造(TSMC)を上回るスピードで、次々世代の回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の量産体制確立を目指している。
ただ、ファウンドリー専業ではないサムスン電子にとって、それは容易ではない。世界で景気後退への懸念が高まると、スマホなどの分野で中国企業との価格競争は激化するだろう。韓国経済にとってサムスン電子は中核的企業のひとつ。同社の業績低迷は、韓国経済の先行き不透明感を高めるだろう。
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2年第2四半期以降、サムスン電子の収益は期を経るごとに減少している。過去1年間の業績を振り返ると、21年第4四半期の売上高は、前年同月比24%増の76.6兆ウォン(約7.7兆円)、営業利益は同54%増の13.9兆ウォンだった。続く22年第1四半期、売上高は過去最高の77.8兆ウォンに達し、営業利益は14.1兆ウォンだった。
ところが、第2四半期以降、まずは売上高が減少し、第3四半期は営業利益も減少した。そうして第4四半期の売上高は70兆ウォン、営業利益は前年同期比69%減の4.3兆ウォンに落ち込んだ(速報値)。特に営業利益の減少は深刻で、14年第3四半期の営業利益(4.1兆ウォン)以来の低水準である。なお、営業利益に関して株式アナリストの予想平均は6.7兆ウォンだったから、収益力の悪化はかなり急だといえる。
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サムスン電子の事業戦略は大きな転換点を迎えている。これまでサムスン電子は、わが国などから家電やメモリー半導体などの生産技術を移転してきた。日本などから超高純度の半導体関連部材を輸入し、メモリー半導体のシェアを高めてきた。 そしてサムスン電子は国際分業体制に対応するためにファウンドリー事業の強化にも取り組んでいる。 だが新しい製造技術の創出という点で、サムスン電子の力は不十分。次世代の回路線幅3ナノメートルのロジック半導体の量産において、サムスン電子はTSMCよりも先に量産を発表したが、今のところ、サムスンの3ナノチップは自社利用、および中国向けが主ととなる。
一方、TSMCは米国政府の支援強化を取り付け、アリゾナ州に3ナノの生産ラインを建設する。22年12月には台湾で3ナノチップの量産を開始。アップルの製品や最先端のサーバーなどに供給される。 一方でサムスン電子は中国企業の追い上げに直面している。スマホやデジタル家電、メモリー半導体、有機ELパネル、さらには電気自動車(EV)の分野において、中国企業は急速に生産体制を強化し、サムスン電子の顧客から競合相手に変化している。世界的な景気後退リスクも高まっている。米国、中国、ユーロ圏の経済が同時にマイナス成長に陥る可能性は排除できない。いずれもサムスン電子の業績を下押しする要因だ。
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≪ 韓日外交当局、強制動員賠償の解決策を協議…日本側の謝罪・賠償は依然として争点 | HOME | 岸田政権が突き進む増税シナリオ ≫
半導体以外では、スマホはインドでシェアトップのようですが、それでも中国でシェア0%台の穴は埋められない。
[ 2023/01/17 08:29 ]
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