韓国“半導体二流国”に陥落。台湾との圧倒的技術力の差が露呈
“半導体大国”を謳っていた韓国だが、生産する半導体は技術力を要しない汎用品が大部分を占めていた。一方、高い技術力を要する半導体は、台湾が先行しており、世界市場の中心となりつつある。韓国経済の柱となるのは半導体輸出である。韓国は昨年5月以降、貿易赤字に落ち込んだ。半導体輸出の不振が影響している。最近のウォン相場急落の裏には、半導体輸出不振による貿易赤字という問題がある。
韓国経済は、製造業における一種の「モノカルチャー」的な現象を呈している。モノカルチャーとは、一国の産業構造が1つまたは2~3品目の農産物や鉱物資源の生産 (輸出向け)に特化した経済をいう。韓国は、工業製品で半導体が圧倒的なシェアを占めている。その意味では、半導体が転けたらコリア経済も転ける構造だ。
韓国は、メモリー型半導体で世界一のシェアを誇るが、非メモリー型半導体(システム半導体)では、台湾の後塵を拝している。半導体技術力の差といえる。メモリー型半導体は、パソコンやスマホ、ゲーム機などに大量に使われる汎用品。非メモリー型半導体は、自動車など一段上の品質を要求される「オーダーメイド」になる。汎用品半導体の市況は大きく変動するが、オーダーメイド半導体はその性格上、価格は比較的に安定しており、注文生産ゆえに、過剰生産にならない。 詳細はこちら
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メモリー型と非メモリー型ではこういう大きな差がある。韓国は、メモリー型半導体に依存するゆえに、すでに輸出面で市況下落の影響を受けている。さらに、韓国は、中国への輸出全体の依存度が25%と4分の1も占めている。韓国半導体輸出額に占める中国の割合は40%。香港を含めると60%にも達する。ところが中国のメモリー型半導体需要が大きく落ち込んでいる。これを受けて、韓国からの半導体輸出も落ち込む結果となった。

中国国家統計局によれば、中国の昨年8月の半導体生産は、前年同期比で24.7%も減少した。1997年に統計を始めて以来、最大の減少だ。7月も前年比16.6%減である。今年1~8月までの半導体生産量は、前年比10%減少である。台湾は、半導体の中国輸出で、韓国と全く異なる様相を呈している。台湾の半導体輸出には、何の変調も出ていない。中国の半導体生産は、需要減で大きく落込んでいるが、台湾半導体にはその影が全くない。それは、台湾半導体が非メモリー型であり、自動車などに使われる「オーダーメイド半導体」であるので、需要先に変調が出ないかぎり、台湾半導体輸出に陰りは出ないという事が背景にある。
昨年今年1~8月の中国向け半導体輸出が430億ドル。輸出全体の51.8%を占めた。1~8月の半導体貿易黒字は223億ドル。貿易黒字全体の92.7%を占めた。昨年1~8月の半導体貿易黒字は303億ドル、貿易黒字全体の69.8%。昨年は世界的なインフレで輸入物価が上昇している中で、台湾は半導体の貿易黒字で貿易収支全体を支えている。「オーダーメイド半導体」の採算が、いかに良いかを端的に物語っている。
産業研究院(KIET)が昨年11月に発行した「半導体産業のバリューチェーン別競争力診断と政策方向」と題する報告書によると、韓国はメモリー半導体分野の競争力を基に世界市場でシェア2位と高い地位を見せているが、残りの分野ではいずれも競争劣位にあり、総合競争力は6つの調査対象国のうち5位であることがわかった。総合競争力は米国が96で最も高く、台湾が79、日本が78、中国が74、韓国が71、欧州連合が66の順だった。 詳細はこちら
米国はシステム半導体が99、メモリー半導体が91など、すべての製品で最上位の競争力を持っていると調査された。台湾はメモリー半導体が69と劣位だが、システム半導体は85と高い競争力を保有している。韓国の場合、メモリー半導体は87と高い競争力を評価されているが、システム半導体は63と比較対象国で最下位と評価された。韓国が半導体産業の競争力を高めるには相対的に劣位にあるシステム半導体の育成に向けた差別化戦略が必要と伝えている。
韓国経済は、製造業における一種の「モノカルチャー」的な現象を呈している。モノカルチャーとは、一国の産業構造が1つまたは2~3品目の農産物や鉱物資源の生産 (輸出向け)に特化した経済をいう。韓国は、工業製品で半導体が圧倒的なシェアを占めている。その意味では、半導体が転けたらコリア経済も転ける構造だ。
韓国は、メモリー型半導体で世界一のシェアを誇るが、非メモリー型半導体(システム半導体)では、台湾の後塵を拝している。半導体技術力の差といえる。メモリー型半導体は、パソコンやスマホ、ゲーム機などに大量に使われる汎用品。非メモリー型半導体は、自動車など一段上の品質を要求される「オーダーメイド」になる。汎用品半導体の市況は大きく変動するが、オーダーメイド半導体はその性格上、価格は比較的に安定しており、注文生産ゆえに、過剰生産にならない。 詳細はこちら
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メモリー型と非メモリー型ではこういう大きな差がある。韓国は、メモリー型半導体に依存するゆえに、すでに輸出面で市況下落の影響を受けている。さらに、韓国は、中国への輸出全体の依存度が25%と4分の1も占めている。韓国半導体輸出額に占める中国の割合は40%。香港を含めると60%にも達する。ところが中国のメモリー型半導体需要が大きく落ち込んでいる。これを受けて、韓国からの半導体輸出も落ち込む結果となった。

中国国家統計局によれば、中国の昨年8月の半導体生産は、前年同期比で24.7%も減少した。1997年に統計を始めて以来、最大の減少だ。7月も前年比16.6%減である。今年1~8月までの半導体生産量は、前年比10%減少である。台湾は、半導体の中国輸出で、韓国と全く異なる様相を呈している。台湾の半導体輸出には、何の変調も出ていない。中国の半導体生産は、需要減で大きく落込んでいるが、台湾半導体にはその影が全くない。それは、台湾半導体が非メモリー型であり、自動車などに使われる「オーダーメイド半導体」であるので、需要先に変調が出ないかぎり、台湾半導体輸出に陰りは出ないという事が背景にある。
昨年今年1~8月の中国向け半導体輸出が430億ドル。輸出全体の51.8%を占めた。1~8月の半導体貿易黒字は223億ドル。貿易黒字全体の92.7%を占めた。昨年1~8月の半導体貿易黒字は303億ドル、貿易黒字全体の69.8%。昨年は世界的なインフレで輸入物価が上昇している中で、台湾は半導体の貿易黒字で貿易収支全体を支えている。「オーダーメイド半導体」の採算が、いかに良いかを端的に物語っている。
産業研究院(KIET)が昨年11月に発行した「半導体産業のバリューチェーン別競争力診断と政策方向」と題する報告書によると、韓国はメモリー半導体分野の競争力を基に世界市場でシェア2位と高い地位を見せているが、残りの分野ではいずれも競争劣位にあり、総合競争力は6つの調査対象国のうち5位であることがわかった。総合競争力は米国が96で最も高く、台湾が79、日本が78、中国が74、韓国が71、欧州連合が66の順だった。 詳細はこちら
米国はシステム半導体が99、メモリー半導体が91など、すべての製品で最上位の競争力を持っていると調査された。台湾はメモリー半導体が69と劣位だが、システム半導体は85と高い競争力を保有している。韓国の場合、メモリー半導体は87と高い競争力を評価されているが、システム半導体は63と比較対象国で最下位と評価された。韓国が半導体産業の競争力を高めるには相対的に劣位にあるシステム半導体の育成に向けた差別化戦略が必要と伝えている。
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メモリはプロセッサの2社と、メモリの3社が相談して
JEDEC標準に調整がつけば確立した仕様でモノを作れる。
あとは、コンピュータメーカに売るだけ。
今のところ、コンピュータ業界の不振に加えて、
メモリは作りすぎだから、値下げして在庫処分中。
プロセッサの2社と、メモリの3社は冬の季節。
米韓からは台湾がうらやましいだろう。
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プロセッサの2社と、メモリの3社は冬の季節。
米韓からは台湾がうらやましいだろう。
[ 2023/02/05 22:43 ]
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> 韓国の場合、メモリー半導体は87と高い競争力を評価されているが、システム半導体は63と比較対象国で最下位と評価された
生産力さえあればできる分野は力を入れず、技術を要する分野に力を入れる台湾と、その逆の韓国
生産力云々は、つまりは基盤さえあれば誰でも競争に参加できる、儲けが少なくなる分野とも言える。
しかし汎用品の最大手市場中国は冷え込み、新たな技術は日本も警戒して、かつてのようには韓国は持ち出せない。
かつて日本は軽工業を手放して重工業、重工業を手放して技術産業で食ってますが、さて韓国は貯金切れのあとは何で食べていくやら。