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南北共同安保の方が独自の核武装より重要…北朝鮮の非核化はどこに?

朝鮮半島の非核化と関連し、二つの「大胆な」構想が幽霊のようにさまよっている。一つは北朝鮮の先非核化論であり、もう一つは韓国の独自核武装論だ。いずれも現実化の可能性が「全く」なく、幽霊そのもののようだが、時折出没し人々を揺さぶる。

昨年、光復節記念式典での演説で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が発表した「大胆な構想」は、北朝鮮の非核化を基本前提にし、北朝鮮に大規模な経済支援を行うと共に、政治・軍事的相応措置にまで進むことで、果敢かつ包括的な南北関係の改善を目指すものだ。だが、北朝鮮の反応は予想通りだった。「すでに廃棄された10年前の李明博(イ・ミョンバク)政権の『非核・開放・3000』のコピー版であり、前提そのものが間違っている」、「(韓国の大統領という)人そのものが嫌いだ」、「絶対に相手にしない」などの「暴言」が返ってきた。

大胆さには行動に伴う危険を甘んじて受け止め、何があっても目標を達成しようとする意志と勇気がなければならない。相手を全く知らず、自分から能動的に行動を起こすこともできないのに、考えだけが大胆というのとは全く違う次元の「大胆さ」だ。歯に衣着せず言わせてもらうと、それは卑怯さに過ぎない。ここ数カ月間、朝鮮半島での軍事対決と戦争危機が息つく暇もなく高まってきた理由もそこにあるのではなかろうか。

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独自核武装論は、先非核化論より30年以上古い話だ。北朝鮮の国力と軍事力が韓国より優位にあった1970年代、カーター政権(1977~1981)の在韓米軍撤退計画が明らかになったことを受け、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領は核開発を進めた。朴大統領の計画は成功できなかったが、少なくとも進められた点で実体があり、「没」して幽霊となった。
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/45843.html

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目指すべきなのは「朝鮮半島の非核化」だが、北朝鮮だけでなく在韓米軍が有する核もまた、一挙に廃棄しなければならない。さらに、非核化といった際には、核爆弾だけでなく開発プログラムや技術もすべて廃棄しなければならない。シンガポールで米朝首脳会談が行われた時も「朝鮮半島の」という表現が使われている。

1991年に当時のブッシュ政権が、韓国にある在韓米軍が持っていた核兵器を撤去している。これは、朝鮮半島から核をなくすために、イニシアティブをアメリカが取って、北朝鮮に核を保有することをやめさせようとした試みだった。アメリカからすれば「持っていませんよ」ということだが、北朝鮮からすれば、それは信用できないし、いつでも持ち込めるという意味で、説得性に欠けた。

2017 年9月の核実験は爆発規模が大きく、また、同年に発射した弾道ミサイルはその推定射程距離を格段に伸長させた。2018 年になって北朝鮮は、米国に対する核・ミサイル能力の保有(「核武力建設」)を達成したと表明しており、トランプ政権は、そのような認識を得た北朝鮮と非核化交渉を進めることとなった。

北朝鮮との交渉にあたり、首脳会談という直接的な手法を採用したトランプ政権は、朝鮮半島の完全な非核化に言及する共同声明の発出までたどり着いた。しかし、その後の交渉は膠着し、結局、トランプ政権下において北朝鮮の非核化に向けた成果を得ることはできなかった。


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[ 2023年02月07日 08:36 ] カテゴリ:韓国政治 | TB(0) | CM(0)
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