韓国経済News

世界貿易機関（WTO）と韓国貿易協会の統計によると、2022年の世界の総輸出額は約24兆9045億ドル（約3332兆円）だった。このうち韓国の輸出額は約6836億ドルで、世界の輸出全体に占める割合は2．74%だった。韓国の割合は20年の2．90%から21年に2．88%に落ち込んだのに続き2年連続の下落。リーマン・ショックがあった08年（2．61%）以来の低水準となった。

韓国の割合は14年（3．02%）に初めて3%を超え、18年（3．09%）まで5年連続で3%台。17年には過去最高の3．23%を記録した。　しかし18年から米中対立が本格化するとともに、世界に自国第一主義や保護貿易主義が広がった影響で次第に低下。昨年のロシアによるウクライナ侵攻でさらに打撃を受けた。　韓国最大の輸出品目、半導体が世界の輸出全体に占める割合は18年に20．9%まで上昇したが、19年以降は4年連続で17～19%台にとどまる。今年1～3月期は13．6%にまで低下した。

貿易協会のチョ・サンヒョン国際貿易通商研究院長は「半導体メモリーの好況に安住して輸出主力業種の変化を疎かにしたため輸出の競争力とダイナミズムが後退した」と分析した。

スポンサードリンク

韓国の輸出額は今年3月まで前年同月比で6か月連続減少。輸入エネルギー価格の高騰もあり貿易収支の赤字計上は13か月連続となっている。22年の貿易赤字は過去最大の477億8400万ドルに達したが、今年は3月までに224億100万ドルと昨年通年の半分近くとなっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/987ecc6c7763e85179c85ae9712f3d0ca2c6569f



2022年の韓国の農水産品・食品輸出が、120億ドルに達した。過去5年間、着実に輸出額を伸ばしている。その理由として、韓国食品などのプロモーションや、ブランド化、販路開拓が功を奏した。加えて、(4)自由貿易協定（FTA）の関税引き下げによる競争力強化や、(5)韓国産農水産品・食品のイメージ向上も一役買っている。韓流コンテンツ（Kコンテンツ）が普及したことも寄与したと考えられる。

農林畜産食品部・海洋水産部は2023年1月3日、2022年の韓国の農水産品・食品の輸出額（暫定値）を発表。前年比5.3%増の120億ドルに達した。実に、過去最高の水準だ。2年連続で100億ドルを突破したことにもなる。世界的な物流難など厳しい環境の中でも、農食品分野では輸出が堅調に増加したかたちだ。より具体的には、コメ加工食品をはじめとするホーム・ミール・リプレイスメント食品や、ナシ、ゆず茶などの輸出が増加した。

---

関連記事 韓国経済が危機的状況で「中国離れ」が鮮明（04/18） 韓国の政府債務比率、他の非基軸通貨国平均を上回る（04/17） 韓銀総裁、「物価は上半期は３％台、下半期は３％前後を予想」（04/17） 韓国の輸出１位の国、２０年ぶりに中国から米国へ移動（04/17） 現代自動車グループ、30年までに韓国EV産業に24兆ウォン投資（04/17） 世界市場に占める昨年の輸出割合2．7％に低下＝韓国 ＩＭＦ、「韓国の政府債務の上昇速度、速くなった」（04/17） 配膳ロボット・AI予約で日本市場に食い込む韓国スタートアップ企業（04/16） 韓国最高裁、特許乱用クアルコムへ１兆ウォン台の課徴金確定（04/16） サムスン96％減益も輸出依存の限界に気が付かず…韓国経済衰退へ（04/16） 米中ロの購買力平価GDP、米国は23兆ドル、ロシアは4．8兆ドル（04/15）

---