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日本はレアアース「脱中国化」にどうやって成功したのか

中国のポータルサイト・網易に、韓国メディアが「日本はレアアースの脱中国化にどうやって成功したか」と題する記事を掲載したことを伝える文章が掲載された。

韓国メディア・毎日経済の4月26日付報道を引用。かつて対中国レアアース依存度が90%前後だった日本が、2010年に中国により日本向けレアアース輸出が一時停止し、ハイブリッド自動車モーターに使用するレアアースのネオジム供給が滞り、価格が10倍以上に高騰したことを受け、脱中国化に向けた道を模索するようになったと紹介。その結果、対中依存度を60%にまで低減することに成功したと伝えた。

そして、低減に成功した具体的な取り組みとしてまず、関連メーカーがレアアースの代替品を開発したり、再利用の研究を進めたりしたことを挙げ、トヨタが2018年にネオジム使用量を半分に減らした新型磁石の開発に成功し、三菱マテリアルはモーターのリサイクルでネオジムを生産する技術を開発したほか、日本電産はレアアースを使用しないSRモーターを開発したと紹介。さらに最近では日本の大手商社である双日とエネルギー・金属鉱物資源機構がオーストラリアのレアアース生産企業ライナスに2億オーストラリアドル(約185億円)を投資したと伝えている。

また、日本政府もレアアースの採掘に積極的に乗り出し、東京の南東1900キロにある南鳥島周辺に約1600万トン埋蔵しているとされる海底レアアースの採掘作業を開始したと紹介した。

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その上で、韓国産業研究院が日本のレアアースサプライチェーン政策について「経済安保の角度から資源の循環、再利用政策を重要視している。廃棄になったスマートフォンや蓄電池に含まれるレアアースなどを回収して日本国内でのリサイクルを促進することで、世界的な供給不足に対処することが目的だ」との見解を示したと伝えている。
https://www.recordchina.co.jp/b913418-s39-c20-d0193.html

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レアアースの精錬は、原産地で採掘したレアアースを含む鉱石を処理し、金属を取り出す中間工程。中国は採掘から精錬までを自国で行える強みを持つ。 日本国内で利用するレアアースは、中国からの輸入が約6割に上る。日本政府は、オーストラリアの鉱山と提携するなど、調達先の分散化を進めてきた。ただ、豪州産原料は、人件費が安く施設用地も豊富なマレーシアやベトナムの複数の精錬工程を経て、ようやく日本の金属メーカーに渡り、磁石として製品化されているのが実態だ。

オーストラリアのライナス・レアアースに対する2億豪ドル(約181億円)の出資を決めたと発表した。ライナスは日本向けにレアアース(希土類)を供給する。主要生産国の中国への依存から脱却を図る狙い。経産省によると、希土類は電気自動車(EV)に不可欠な磁石の材料となるジスプロシウムとテルビウム。ライナスが生産する希土類の最大65%を日本に供給する。国内需要の約3割に相当するという。従来はオーストラリアで産出したものを中国で精製していたが、今後はマレーシアの拠点に工程を移す。


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[ 2023年05月03日 09:10 ] カテゴリ:日本経済 | TB(0) | CM(0)
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