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興行不振が続きで新作投資がストップし、韓国映画界は〝壊滅的〟

韓国映画の年間総興収は19年の9474億ウォンに対し、22年は6202億ウォンと65%までしか回復していない。これもチケット代を値上げしたからで、観客数の比較では54%にとどまっている。22年のチケット代の平均は1万285ウォンとなり、初めて1万ウォンを超えた。

KOFICは平均収益率の統計も出している。これによると商業映画の平均収益率は、19年は10.9%の黒字と好調だったが、コロナ禍に入り20年マイナス30.4%、21年マイナス22.9%と大苦戦。22年もマイナス0.3%と黒字転換できなかった。その内訳をみると、製作費80億ウォン以上ではプラスだが、50億ウォン以上~80億ウォン未満ではマイナス59.9%と深刻だ。

こうした状況の中、23年4月末時点で、製作費30億ウォン以上の作品への投資は8作品しかない。大手ではプラスMが2作品、ロッテが1作品だけ。キム会長は「00年代半ばにも収益状況が悪化したが、この時も投資は続いた。しかし今回、CJは映画部門を縮小しリストラも断行。新作をストップし、当分投資はしないと宣言している」と解説する。

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投資から興行まで垂直系列化した会社は投資の穴を興行で補塡(ほてん)できるから、劇場の売り上げ最大化を図る。知名度のある監督や俳優を起用した大作を製作し、スクリーンを独占して上映、公開直後の大量動員を狙う。いわゆる〝ヒット&ラン戦略〟で、興行成績1、2位の作品がスクリーンの9割を占めるという極端な例もあるという。成功すればロングランだが、失敗なら2週間で上映終了と容赦ない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bc43c5233a1315c0275112674d6dfeaa08b1632?page=2

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23年の韓国映画のヒット作は、6月時点でマ・ドンソク主演の「THE ROUND UP(『犯罪都市』)」シリーズ第3作だけ。5月末に公開されて動員1000万人を超える大ヒットとなったが、それに続くのは、500万人動員の「すずめの戸締まり」「THE FISRT SLAM DUNK」と日本のアニメだ。韓国映画は22年12月公開の「HERO」が9位にいるだけ。

こうした中、7月下旬から相次いで公開される大作が、期待を集めている。リュ・スンワン監督「密輸」(NEW)▽ソル・ギョング主演のSF「ザ・ムーン」(CJ)▽ハ・ジョンウが主演する「非公式作戦」(ショーボックス)▽イ・ビョンホン主演の「コンクリートユートピア」(ロッテ)――と、いずれもスターを起用したアクション、SF大作。「成績いかんで韓国映画界の命運が決まる」。そんな悲壮な声も聞こえてくる。


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[ 2023年07月13日 07:51 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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