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韓国経済の中国依存度は意外に伸びていない

かつては韓国からの輸出相手といえば米国と日本だった。80年の輸出相手国としてのシェアは米国26.3%、日本は17.4%。冷戦下の韓国は反共の最前線国家であり、この年の中国への輸出はほぼゼロだった。 ところが前述の通り、2000年代に入ると対中輸出が急増した。03年には中国がシェア1位となり、それが昨年まで続いてきた。ところが、よく見ると中国への輸出は13年を境に伸び悩んでいる。対中貿易収支の黒字も減少し、23年に入ると遂に赤字基調となった。

韓国経済に詳しい日本貿易振興機構(ジェトロ)調査部の百本和弘さんは「中間財を生産する中国の地場企業が力を付けてきたことが大きい」と指摘する。中国からの完成品輸出が伸びれば、韓国から中国への部品輸出が伸びるという構図が崩れたということだ。多くの分野で中国企業にキャッチアップされてしまったため、最近の対中輸出は半導体への一極集中が進んでいる。 入れ替わるように近年は対米輸出が好調で、輸出相手としてのシェアは中国に迫っている。今年は、輸出相手国1位が20年ぶりに米国へと再逆転するかもしれないのだという。

韓国からの対中投資も、同様の傾向を見せる。00年代前半に急増したものの、08年ごろには伸び悩み始めた。この頃には中国の人件費が高くなり、世界の工場という位置づけが変わり始めたことが背景にある。

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近年も大型投資が続いているように見えるが、ここでも半導体への一極集中が深刻だ。22年の対中投資は、半分以上が半導体関連だった。百本さんによると、半導体を除けば韓国の対中投資は08年から横ばい状態が続いている。 昨年の対米投資は285億ドルで、対中投資の85億ドルの3倍以上に上った。生産基地としての投資はベトナムに向かうようになって久しく、さらに近年はインドへの投資も増えているという。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230719/se1/00m/020/001000d

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日本と韓国を比べると、対中輸出が輸出全体に占めるシェアはいま、日韓両国ともに2割強で大差ない。ただし韓国は、国内総生産(GDP)に占める輸出の割合が大きい。20年には約31%で、日本の3倍近かった。対中輸出が経済全体に与える影響は、韓国の方がそれだけ大きいことになる。中国市場の大きさを無視することはできないし、韓国にとって中国との経済関係は依然として重要だということだ。


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[ 2023年07月20日 07:31 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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