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韓国サムスン電子が営業利益95%減…日米欧の半導体「自国生産」回帰に取り残される

韓国経済において最大かつ最強の企業、サムスン電子の業績が悪化している。7月27日に発表した2023年4~6月期決算は、収益が14年ぶりの低水準に落ち込んだことが分かった。背景にはメモリ半導体市況の悪化がある。また、スマートフォンやパソコンなどITデバイスの出荷台数も世界的に減少している。

韓国ではサムスン電子をはじめIT先端企業の存在感が大きく、半導体などの輸出減少で景気の減速懸念が高まっている。そうした状況から、サムスン電子は、日米欧など、安定した事業環境を求めて海外進出を強化せざるを得なくなっている。 世界的に、半導体産業を取り巻く環境は大きく変化している。わが国をはじめ米国、欧州連合(EU)は、戦略物資である半導体の自国生産誘致に総力を挙げている。そこで注目されるのが、サムスン電子は台湾積体電路製造(TSMC)に匹敵するような新たな工場計画を打ち出していないことだ。

半導体産業の構造変化は加速度的に進んでいる。サムスン電子が変化に対応しない状況が続くと、メモリ半導体分野における世界トップの地位を維持することすら難しくなるかもしれない。それは、韓国経済の先行き不透明感を高める要因にもなるだろう。

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半導体事業の収益悪化は、経営陣の想定を上回っているだろう。今春以降、サムスン電子はメモリ半導体の減産を余儀なくされている。SKハイニックスや、米マイクロン・テクノロジーなどのメモリ半導体メーカーも減産に踏み切った。それでも今のところ、DRAM、NAND型フラッシュメモリの価格下落が止まる兆しは見られない。
https://diamond.jp/articles/-/327311

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世界的に、一企業が一国の株式市場の35%を上回る時価総額を占めるケースは特異だ。サムスン電子の好不調が、韓国経済全体の設備投資、輸出、個人消費などを左右するといっても過言ではない。韓国経済の特徴として、サムスン電子、SKハイニックスに代表されるメモリ半導体産業は成長に大きな役割を果たした。両社とも韓国国内で生産した半導体を中国などに輸出してきた。輸出に占める半導体の割合は2割程度に上昇し、韓国の輸出依存度も高まった。

しかし、世界の半導体産業の構造は急速に変化し始めている。大きな変化として、AIへの期待が大きく膨らんだ。米国ではエヌビディアなどがAI利用に欠かせないチップの設計開発体制を強化している。台湾TSMCはその製造を引き受け、ファウンドリのシェアを増やした。対照的に、汎用型のチップ製造を手がけた米インテルは、サムスン電子と同じく業績が悪化している。 日米欧、いずれの国と地域においても、サムスン電子はTSMCに先行を許しているように見える。半導体供給拠点が東アジアから日米欧に分散し始めている状況下、韓国国内でサムスン電子が製品を生産し、輸出することで業績を立て直すのは難しくなる。


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[ 2023年08月09日 07:33 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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