韓国経済News

韓国経済を中心に北朝鮮・中国・台湾・日本そしてアメリカの経済状況を掲載するサイトです。
   
韓国経済 韓国社会 韓国政治韓国芸能 日本経済 日本社会 日本政治
韓国経済News TOP  >  北朝鮮 >  ミサイル:銀河3号、韓国の羅老号との違いは?!

ミサイル:銀河3号、韓国の羅老号との違いは?!

2012-12-13-012.jpg

北朝鮮は12日に発射したミサイル「銀河3号」を「運搬ロケット」と発表した。韓国の宇宙ロケット「羅老号」のような、人工衛星運搬用のロケットというわけだ。だが専門家たちは、北朝鮮の「銀河3号」は大陸間弾道ミサイル(ICBM)への転用を目標とした長距離ミサイルに近いとの見解を示した。

羅老号と銀河3号の最も大きな違いは燃料と、これを燃やす酸化剤だ。羅老号は燃料にケロシン(灯油)を、酸化剤に液体酸素を用いる。液体酸素は極低温、超高圧下で液体になるため、打ち上げの直前に注入する。液体酸素を注入した後、長い間放置すると気化し、蒸発してしまうためだ。

スポンサードリンク


羅老号打ち上げ推進団の趙光来(チョ・グァンレ)団長は「北朝鮮の銀河3号は、常温で保管できるヒドラジンを燃料に、硝酸を酸化剤に用いているため、固体燃料を使用するミサイルと同じといえ、その気にさえなればすぐにミサイルとして転用できる」と指摘した。ヒドラジンと硝酸は猛毒のため、ミサイルを宇宙ロケットとして発展させた中国以外の国が、宇宙ロケットに使用することはほとんどない。

二つ目の違いは、ロケットの各段の構造だ。羅老号はロシア製の第1段ロケットの上に、固体燃料を用いる韓国製の第2段ロケット(キックモーター)をつなぐ構造なのに対し、銀河3号は液体燃料を用いる3段のロケットをつないでいる。建国大の李昌鎮(イ・チャンジン)教授(航空宇宙情報工学科)は「ICBMに転用された場合、宇宙で楕円軌道を描きながら、遠く離れた地点を攻撃できる。銀河3号のように、ロケットが3回に分けて力を出す構造のものは、このような点で有利だ」と指摘した。

大半のICBMは3段式ロケットだ。これに対し羅老号は、1段目が大気圏を離れる際に全ての力を使い切り、第2段ロケットは衛星を軌道に投入する役割だけを担う。これでは、ICBMのように宇宙で楕円軌道を描いて遠方に飛ぶことはできない。

韓国航空大の張泳根(チャン・ヨングン)教授(航空宇宙機械工学部)は「銀河3号の第1段・第2段ロケットは、弾道ミサイル『テポドン』と同じだ。ミサイルを宇宙ロケットとして応用し、発射実験に成功した」と語った。イランも弾道ミサイル「シャハブ」の長距離用モデルを開発したが、発射実験を実施するには至らず、宇宙ロケット「サフィール」として応用し、3回打ち上げに成功した。延世大の尹雄燮(ユン・ウンソプ)教授(機械工学科)は「今回、第1段・第2段ロケットの輸送能力が立証されたことから、北朝鮮はこれをさらに応用し、重い弾頭を搭載できるよう改良していくだろう」と指摘した。

専門家たちは「根本的に北朝鮮は、宇宙ロケットが必要な状況ではない」との見方を示した。韓国を含む、宇宙開発の後発国の多くは、まず人工衛星を開発し、外国のロケットで打ち上げた後、自力でロケットの開発に取り組んできた。羅老号打ち上げ推進団の趙光来団長は「北朝鮮はまだ十分な機能を有する人工衛星を製作する能力がないのに、先に運搬手段を手に入れたため、国際社会から疑いの目で見られることになった」と語った。また、建国大の李昌鎮教授は「人工衛星の打ち上げであれば、前回は東に向け、今回は南に向けるということはしない。人工衛星よりも、別の実験の方が大きな目的だ」と指摘した。

(朝鮮日報)







関連記事

[ 2012年12月13日 11:32 ] カテゴリ:北朝鮮 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

サイト内をキーワードや文書で検索
お問い合わせ

お問い合わせ
管理人 MON
連絡先 monma@asahinet.jp