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ソウルの粒子状物質、ワシントンの3倍、東京の2倍!

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ソウルをはじめとする韓国首都圏地域の粒子状物質の濃度は先進国の都市の1.3ー4倍にのぼることが分かった。京畿開発研究院によると、昨年、首都圏の粒子状物質の平均濃度はソウルが41μg/立方メートル(1μgは100万分の1g)、仁川が47μg/立方メートル、京畿道が49μg/立方メートルだった。2003年の70μg/立方メートル前後に比べると大きく改善した。しかし先進都市に比べると、まだ濃度は高い。

米ワシントンは粒子状物質の濃度が12μg/立方メートル、日本・東京は21μg/立方メートル、仏パリは27μg/立方メートルなどだった。京畿道の粒子状物質の年間平均濃度は米ワシントンの4倍を超える。

粒子状物質とは直径10μm(1μmは1000分の1mm)以下(PM10)の微粒子。吸い込めばぜん息・気管支炎・肺炎など呼吸器疾患を起こし、心臓発作とも関係があるという。したがって、粒子状物質だけをみると、韓国の首都圏の市民は先進国の市民より健康によくない環境で暮らしているということだ。

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呼吸器に沈着し健康にさらに良くない微小粒子状物質(直径2.5μm以下=PM2.5)の濃度も韓国首都圏は先進都市の2倍ほどだった。ソウルは年中平均濃度が25μg/立方メートル、京畿道は32μg/立方メートルである半面、米ニューヨークは14μg/立方メートル、仏パリは15μg/立方メートルだった。

韓国の粒子状物質の濃度が高い理由の一つは中国だ。春には黄砂が飛来し、冬には暖房による粒子状物質が飛んでくる。中国側から風が吹く時に観測される粒子状物質の成分も中国のそれと同じだ。

今年の冬は特に中国発の粒子状物質に苦しんでいる。15日午後9時、京畿道抱川市仙壇洞測定所の粒子状物質の濃度は153μg/立方メートルだった。基準値の100μg/立方メートルより50%以上多い。

しかし中国がすべての原因ではない。国内の自動車や産業団地などで生じる粒子状物質も少なくない。ソウルの粒子状物質のうち61%は自動車から生じている。仁川は港で、開発中の地域が多いという特性のため、船舶と建設機械による粒子状物質の排出が全体の40%を占めた。京畿道は農家でビニールなどを焼却したり暖炉などをよく利用するのが粒子状物質の濃度を高める要因に挙げられる。

粒子状物質は社会経済的にも大きな影響を及ぼす。仁荷大のイム・ジョンハン教授(職業環境医学)の研究によると、粒子状物質によって首都圏だけで年間約2万人が期待寿命より早く死亡するという。粒子状物質による肺の病気の発生者は80万人にのぼる。入院や治療に必要な社会的費用だけでも12兆3000億ウォン(約1兆2000億円)にのぼると推定されている。

これを受け、環境部は2024年までに計4兆8000億ウォンを投入してエコカーを普及させ、粒子状物質を出す産業施設を管理するなど、粒子状物質の濃度を低めるという「首都圏大気環境改善特別対策」をまとめた。目標は2024年までに首都圏平均濃度を25μg/立方メートルに下げることだ。

粒子状物質から健康を守るために個人が守るべきこともある。イム・ジョンハン教授は「粒子状物質が多い日はできるだけ外出を控え、外出する時は一般マスクではなく黄砂マスクを使用し、外出後は必ず手を洗わなければいけない」と話した。

22日晩からソウルなど首都圏地域で粒子状物質の濃度が高まるという。国立環境科学院は21日、粒子状物質予報で、「22日の首都圏の粒子状物質の濃度は『普通』(日平均濃度31-80μg/立方メートル)水準と予想されるが、夕方の退勤時間から汚染度がやや高まる可能性がある」と伝えた。

http://japanese.joins.com/article/626/178626.html?servcode=400§code=400



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[ 2013年11月22日 20:14 ] カテゴリ:韓国社会 | TB(0) | CM(0)
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