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増大するロシア金融危機、政府は先回りして対応せよ

ロシアが、急激なルーブル安でデフォルト(債務不履行)の状況に追い込まれている。ルーブルの対ドル相場は、一時1ドル80ルーブルまでルーブル安が進み、1998年のモラトリアム(支払猶予)以来16年ぶりの安値を記録した。ロシアが15日に基準金利を10.5%から17%へと一挙に6.5ポイントも引き上げる非常措置を取ったにも関わらず、ルーブル安は歯止めがかからなかった。弱り目に祟り目で、米国はロシアに追加の経済制裁を行い、ウクライナに対する軍事支援を強化することで圧力をさらに強めている。

ロシア経済の危機には、複雑な国際政治・経済の状況がある。米国のシェールガス開発と石油輸出国機構(OPEC)の原油価格引き下げによる国際原油価格の急落が一つだ。原油価格が、この6ヵ月で100ドルから50ドル台へと急落すると、経済を石油資源に大きく依存しているロシアは大きなダメージを受けた。今年4月、ロシアがウクライナのクリミア半島を併合すると、米国と欧州連合(EU)が経済制裁に乗り出し、ロシア経済は困難が重なった。ルーブルの暴落が続く中でも国営石油企業ロスネフトを支援するため中央銀行が通貨を発行し、市場の信頼まで失った。

ロシアが金融危機に見舞われれば、多くの国に悪影響を与えかねない。米国が利上げを予告しドル高が始まると、新興国から資金が撤退し第二の通貨危機を懸念する声が高まっている。ベネズエラをはじめインドネシア、ブラジル、トルコなどが弱いリンクだ。韓国は対ロシアの貿易規模が全体の2%に過ぎない上、昨年に新興国から資金が撤退したときも異常兆候はなかったため、足元を心配するほどではない。だが、ルーブル安はいつ、どういう展開を見せるか一歩先も読めない状況だ。政府と金融・通貨当局は、綿密に状況を見極め、先回り対応をしなければならないだろう。

ロシアのプーチン大統領は、米国と欧州からの農産物輸入を禁じる逆制裁で対抗したが、西側が簡単に引き下がりそうにはない。米ホワイトハウスのアーネスト報道官は16日、「ロシア経済はプーチンの手の中にある」とし、「ロシアが国際規範を守る用意を示すのなら、制裁と圧力を緩和するだろう」と話した。プーチン大統領は、「強いロシア」を掲げて国民の支持を集めたが、経済が破綻すれば、その政治基盤は崩壊するだろう。われわれも、手をこまねいていないで、国会預かりとなっている経済活性化法案を早急に通過させ、経済再生に力を入れるべきだ。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2014121880498

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ロシアは1998年に一度、デフォルト(債務不履行)に陥った経験があり、当時のロシア経済は貧窮しており、ルーブルが暴落する通貨危機に対して買い支える外貨準備が不足していたのが原因としている。
http://www.brics-jp.com/russian/rubul_late.html

18日のロシアルーブル/円 1.93-1.94円ですから、急激な低下だ。
ロシアの好調な株式市場を支えていた欧米の金融資金が潮が引くように流出し、株価も石油価格もルーブルも下落してくると、ロシア経済はけっして楽観できる状況ではなくなってきた。

2009年にもルーブル/円が大きく下落した。
原油価格が大幅に高騰し、ロシア経済は、この原油高の恩恵を受けて好況が続いていたが、 ヨーロッパを中心とした外国人投資家による外資の流入により、2005年初頭には月平均800ポイント前後であった株取引上のRTS指数が2008年夏には2400ポイントにまで上昇するなど、ロシアの株式市場はこの3年間で3倍以上上昇した。

つまり世界金融危機である。

ロシアからの資本流出も相まって、ロシアの株式市場は大きく揺らいだ。 2008年10月には既に指数が5月の最高値の時の3分の1近くにまで急落するなど、ロシアの株式市場はこの3年の間に獲得した資金を一挙に失ってしまった。
ロシア中央銀行が、外貨準備高に占める米国債の比率を引き下げ、国際通貨基金 (IMF) 発行の債券を購入する方針を示したのが2009年6月である。
詳細はこちら
http://www.a-saida.jp/russ/chronology/vetvi/krizis.htm

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2014年は、原油価格が1バレル80ドル強まで25ドル近く下落すると、中央銀行はルーブル相場を支えるために、10月だけでほぼ3000億ドルの資金をつぎ込んだ。半ば無謀な挑戦だったのだ。既に見えない「対ロシア経済制裁」は本格化し、ロシア国内の金融市場が意外と未発達なため、ドルなどの外貨でロシアの主要金融機関や企業は外国から巨額の借入れ中で、それが現在のルーブル急落で裏目に出て、慌てている。 

モスクワのコンサルティング会社マクロ・アドバイザリーのクリス・ウィーファー氏によると、今回の危機が過去の危機と違うのは、「ルーブルの下げ幅が、原油価格の下落に見合うレベルを、はるかに大きく上回っている事だ」という。
http://www.aoia.co.jp/wp/archives/6229

【管理人コメント】

現在のルーブル危機は、1998年と2008年に続く、ソ連崩壊後に彼らが経験してきた3回目の通貨危機となる。
ロシア経済は1999年に持ち直した。今回は、原油安に加え、ウクライナ紛争と西側の制裁が大きな不安要因だろうというのが知識人の見解だ。

韓国通貨危機も同年代である。世界金融危機の中での事であるわけだが、ヨーロッパも不安定であり、アジアも厳しい。
米国経済は現状では安泰だ。日本経済もアベノミクスで世界から見れば好調になりつつあるといってよいだろう。

今回の状況は個人的には韓国経済も低迷している中で、嫌な通貨危機を思い出す。




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[ 2014年12月18日 09:14 ] カテゴリ:国際 | TB(0) | CM(0)
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