韓国経済News

韓国鉄鋼大手のポスコは昨年、約560万トンの厚板（厚さ6ミリメートル以上で船舶建造などに使われる鋼板）を生産した。生産量は前年を約20万トン下回った。ポスコは厚板生産を今年は500万トンまで削減する方針だ。

厚板の最大の需要先である造船会社が最悪の受注減少に見舞われたためだ。さらに、米国が昨年韓国製鉄鋼製品に最高60％の反ダンピング関税を適用し、ポスコの対米輸出は8月以降事実上中断状態だ。悪材料が相次ぎ、ポスコの昨年の売上高が前年比10％減の52兆ウォン(5兆700億円)にとどまると予想されている。

LG電子は6日、昨年の売上高が前年比2％減の55兆3712億ウォン、営業利益が12％減の1兆3377億ウォンにとどまったとする速報値を明らかにした。LG電子の減収は携帯電話などの業績不振が続く中、自動車用の電装事業など新成長分野と位置づけた分野で成果を上げられなかったからだ。

保護貿易主義の強化、グローバル経済の長期不況、政治・経済的リーダーシップの空白など内外の悪材料が相次ぐ中、韓国を代表する企業の売り上げ不振が慢性化している。本紙が金融情報会社FNガイドと共同で20大企業グループの主力系列企業のうち18社（証券会社の報告書がない東部火災と富栄を除く）の昨年の業績を分析した結果、合計売上高が3年連続で減少したことが分かった。

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韓国経済研究院のペ・サングン副院長は「韓国の主要企業の合計売上高が3年連続で減少したのは、1960年代の産業化以降初めてだ。20大グループが企業全体の売上高に占める割合が40％に迫ることを考えると、韓国の産業全体の成長が止まっていることを意味する」と指摘した。　企業別では、18社中8社で昨年の売上高が減少した。原油安で石油製品の値下がりに苦しむSKイノベーション、GSカルテックスが2年連続で10％以上の減収となるなど、2桁台の減少を記録した企業が6社あった。

増収を確保した企業でも成長はわずかだ。サムスン電子は6日、昨年の売上高が前年比0.4％増の201兆5400億ウォンだったとする速報値を明らかにした。予想外の半導体好況がなければ、減収が避けられなかったと言える。現代自動車も売上高は2.2％増加したが、販売台数は2.1％減の486万台にとどまった。一部高級車の販売増とローン・リースなど金融部門の成長が業績を下支えした。　会計事務所デロイト安進のキム・ギョンジュン経営研究委員は「韓国は20－30年にわたり、代表的企業、代表的業種に変化がなく、産業自体の老衰傾向が見られる」と懸念した。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/09/2017010900424.html

【管理人コメント】
韓国企業の売り上げは減少し、輸出も減少している。挙句に海運・造船業の低迷は致命的だ。
しかし前記事で自動車販売台数を考えれば、サムスンの半導体事業の維持を含めて、利益は実はかなり減少しているだろうという予測はあっても、現代・サムスン・ロッテ・ＳＫハイニックスと、上位財閥企業は数量シェアとしては維持できている。昨年厳しい産業はより厳しく倒産状態と言えるが、上位財閥企業にまで大きなダメージを与えているとは言い難い。

この上位財閥にダメージを与えない限り、GDPはある程度維持される。がしかし自国政府の経済対策は不備で、すでに不動産過剰状態も限界値となり、自国内9割が雇用している中小企業の倒産が始まれば、家計負債とともに崩壊が見えてくる。そういう意味では今年は大きなカギとなる。

崩壊や通貨危機はあっという間に訪れるが、結構しぶとい韓国である。
今までは企業は外資に助けられ、さらには日本やアメリカそして中国に支えられてきたが…、
今年はそうはゆかないだろう…。自力でどこまで耐えられるのか…。。。

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