韓国経済News

韓国の柳一鎬（ユ・イルホ）経済副首相兼企画財政部長官は１７日の同部幹部会議で、北朝鮮をめぐる緊張が高まり、韓国経済が影響を受ける可能性があると指摘した上で、リスク管理に万全を期すよう指示した。

柳氏は「北の動向や韓国経済への影響などを常時モニタリングし、適切な対応を取ってもらいたい」と述べた。

最近の韓国経済については、輸出増加に伴い生産と投資が回復し、予想を上回る流れが続いているとの見方を示した。韓国銀行（中央銀行）が先週、今年の経済成長率見通しを従来の２．５％から２．６％に引き上げるなど、景気に対する肯定的な見解が次第に受け入れられていると述べた。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/04/17/0200000000AJP20170417003000882.HTML

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【管理人 補足記事＆コメント】
韓国経済は、日本を追い抜く」「世界を牽引する」と喧伝された。それが今、苦境に喘いでいる。韓国は経済面で先進国になりきれないのか…。　一般的に1人あたりGDPが2万ドルを超えると中進国、3万ドルを超えると先進国とされる。3万ドル経済に向かおうとする中進国は、為替や労働コストが高くなって競争力を失い、3万ドルに近づくと落ちるという動きを繰り返す。これが「中進国のジレンマ」となる。

韓国経済は、調子が良くなるとウォンや労働コストが高くなり、そのたびに競争力を失って落ちるという悪循環に陥っている。なぜ韓国は「中進国のジレンマ」から抜け出せないのだろうか…。最大の理由は、イノベーションがない事になる。日本は素材を中心とした広範な分野のイノベーションと生産性向上によって、為替や労働コストの上昇を乗り越えてきたた。スイス、イタリア、フランス、ドイツなどはブランド、マーケティング、デザイン力による高級化・高価格化というかたちでイノベーションに成功した。韓国は、土台が日本技術であるから、そこから脱皮する事すら出来ないでいる。

週刊ポストでは、日本型のイノベーションも、スイスやイタリアのようなイノベーションも、多額の投資が必要で、日本企業はR&D（研究開発）とマーケティングにそれぞれ売上高の7％くらいを使うのが普通で、創薬型の製薬会社の場合はR&Dに売上高の10～20％を投じるのが普通と報じている。さらには、「パテック・フィリップ」「フランク・ミュラー」「ウブロ」といったスイスの高級機械式時計メーカーのようなハイエンドの商品は、マーケティングに売上高の3割を投入することも珍しくない。トヨタ自動車の「レクサス」もアメリカ市場でブランドを確立するために巨額を投じ、デポ（拠点）を増やして修理時や車検時の代車などできめ細かいサービスを展開して成功したとしている。

韓国経済の土台技術が日本であるのみならず、教育訓練のない韓国財閥企業は、ヘッドハンティングだけで企業拡大してきたわけで、技術限界点になれば、売れる商品開発において、ヘッドハンティングではすぐ限界となる。韓国経済低迷は何に投資するのかという側面と、一方で投資資金すら不足するわけであるから、なおさら自滅の道を歩むことになる。日本の場合、大企業は傘下の中小企業が新製品の開発やコストダウンなどについてアイデアを出し、それによってもたらされた利益を折半するというインセンティブ制度もあるわけで、日本の中小企業は技術レベル高く層も厚い。

一方、韓国の場合は財閥系の大企業が目先の利益だけにこだわっているため、傘下の中小企業がイノベーションや生産性向上の提案をしたとしても財閥そして関連幹部に全部搾取されるだけで、日本のように大企業が中小企業を育て産業の裾野を広げるという汗水流す努力はしない。そこにきて朝鮮をめぐる緊張が高まり、韓国経済が影響を受ける可能性があると指摘しても説得力はない…。むしろ国崩壊の問題となるのでは…。

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