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小さなネジから分かる、日本と中国の技術力の「大きな差」

「ネジ」や「ボルト」を見たことがないという日本人はいないだろう。ネジは家電製品にも使用されているように、現代の消費者にとっては非常に身近な部品の1つと言える。
 
また、ネジは航空機や高速鉄道のような大きく、全体の精度が重要な工業製品にも大量に使われているが、仮に使われているネジの品質が悪ければ、運行中に深刻な問題を招きかねず、それゆえ小さなネジ1つ1つの精度や品質は非常に重要となってくる。
 
中国メディアの捜狐はこのほど、新幹線には大量のネジが使用されており、仮に走行中にネジが緩み、重要な装置が脱落するなどの問題が起きれば重大な事故につながりかねないと指摘する一方、新幹線や中国高速鉄道でこのような問題が起きないのは「日本の優れたネジを使用しているためだ」と伝えている。

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新幹線と海外の高速鉄道市場を巡って競合関係にある中国高速鉄道だが、その車体には日本から輸入されたネジが使用されているという。新幹線も中国高速鉄道も車体は高速で走行するため、細かな振動が常に発生しており、ネジは緩みやすい状況にある。 振動が常に発生している高速鉄道の車両において、部品の脱落などのトラブルを防ぐためには「絶対に緩まないネジ」が必要となるが、記事は「簡単そうに見えて、実現が難しかった緩まないネジは日本の企業が作っている」と紹介した。
 
日本企業が作る「絶対に緩まないネジ」は画期的な発明であり、世界中で多くの企業が模倣しようとしたとする一方、模倣に成功した企業は「ゼロ」であると指摘。なぜなら、このネジを作るためには「異なる材質には異なる偏心」という具合に「ノウハウ」と特殊な技術が求められるからだと紹介。構造が分かっても模倣できない世界唯一のネジこそ、日本と中国の「技術力の差」を示す存在であると伝えている。
http://news.searchina.net/

【管理人 補足記事&コメント】
ねじの締める力を強くするには、ボルトとナットなど互いのらせん構造を精密に作り込み摩擦力を強くすることが研究者やねじ業界の常識だ。それは今も変わらない。 従来も「緩まない」を標榜するねじはある。だが、既存の商品は締め付ける摩擦力に頼る「緩みにくい」ねじだった。そこで、らせん構造そのものにメスを入れ、摩擦に依存しない「緩まない」ねじを実現した。 NejiLawの主力品である「L/Rネジ」のボルトには、右回りで締めるナットと左回りのナット、両方に対応した山が作り込まれている。2つのナットは同じ動きはしない。互いがぶつかると、相手をロックすることで緩みを封じるという。

ねじを使う設計は決して良い設計とは言い難いが、いまだねじは様々な産業にわたり利用されている。ボルトの緩みの原因は、ボルトのねじ山と、ねじ穴のねじ山にできる「ギャップ」である。そこで、その隙間をなくすためにボルト本体を膨らませ、ねじ山とねじ山を食いつかせるるという発想で解決した企業がある。ボルトは二重構造になっていて、内側にあるねじを回すことで、ボルト全体が外側に膨らむという原理だ。また異なるねじ山を持つ並目ナットと細目ナットを組み合わせて機械的にロックするタイプも存在し活用されている。日本には様々な緩まないねじがあるわけで、その技術進歩は中小企業の技術力となっている。




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[ 2017年08月03日 10:58 ] カテゴリ:日本経済 | TB(0) | CM(0)
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