韓国経済News

韓国経済を中心に北朝鮮・中国・台湾・日本そしてアメリカの経済状況を掲載するサイトです。
   
韓国経済 韓国社会 韓国政治韓国芸能 日本経済 日本社会 日本政治
韓国経済News TOP  >  韓国経済 >  悪材料に笑い、好材料に泣いて…常識ひっくり返す韓国の証券市場!

悪材料に笑い、好材料に泣いて…常識ひっくり返す韓国の証券市場!

2013-04-18-k007.jpg

7日(米国時間)、ニューヨーク株式市場の取引中に伝えられた米国の6月失業率(7.6%)は予想よりも悪かった。前月より0.1%ポイント上がって3カ月ぶりに上昇傾向となった。平均賃金も停滞し、雇用の質まで良くなかった。だが、このニュースに証券市場はかえって喜んだ。米国連邦準備制度理事会(FRB)の第3次量的緩和(QE3)縮小を遅らせる可能性があるとの意味に解釈されたからだ。この日のダウジョーンズ指数は1.38%上昇した。このニュースは週末に韓国にも伝えられ2日連続で急落していたKOSPI指数が10日、反転に成功した。

スポンサードリンク


◆景気指標の悪化ニュースが上昇導く

これに先立ち3日にも似た状況が広がった。米国の5月の製造業景気指数(ISM指数)が6カ月ぶりに景気萎縮を意味する49と出てきた。2009年4月以降4年余りで最も低かった。するとダウ指数は1%近い急騰傾向で取引を終えた。翌日、韓国内の有価証券市場でも外国人は今月に入って最大の買い越しを記録した(1275億ウォン)。

この頃、証券市場はあまのじゃくだ。通常、景気が良くなりそうなら上がり、悪くなるようなら下がるべきなのに、反対に向かう。特にFRBが最も重視する失業率指標は、ほとんど例外なく証券市場と反対に動いている。景気好転にともなう企業価値上昇は後のことで、今は米国の量的緩和縮小の有無が重要だという投資家の心理のためだ。このためグローバル証券市場は、景気指標自体よりも指標が米国FRBの政策方向に与える影響の方向性によって騰落を繰り返している。

4月末~5月初め、前代未聞の1万5000ドルラインの高値を突破し、勢いづいていたダウ指数の上昇を停滞させたのも、逆説的に米国景気指標の好調であった。5月9日に出てきた4月の失業手当請求件数は5年来最低を記録し、4日後に出てきた4月の小売売上高は予想外の増加傾向を見せた。すると市場は量的緩和の縮小を心配しながら2取引日連続で弱含みの相場を見せた。

◆「量的緩和終了の先延ばし」歓呼

景気指標よりもFRBの会議録や関係者の発言に神経を尖らせるのも、最近のグローバル証券市場の特徴だ。2月20日に公開された米国連邦公開市場委員会(FOMC)会議録で量的緩和縮小が言及されるとすぐにニューヨーク株式市場と韓国内証券市場が並んで下落した。5月中旬~下旬にもFRB連銀総裁らの発言内容によりグローバル証券市場は踊った。5月15日、サンフランシスコ連銀総裁の発言(景気浮揚終了の必要性に言及)と22日のFOMC会議録(浮揚策の縮小示唆)公開に失望した投資家が株式を売った。反対に21日、セントルイス連銀総裁の発言(景気浮揚の必要性強調)にグローバル証券市場は上昇で呼応した。

◆外国人戻る…15日ぶりに買い越し

27日、韓国証券市場で外国人が15日ぶりに買い越しに転換したのも、前日ニューヨークから出た国内総生産(GDP)増加率の下落発表によるところが大きかった。米国第1四半期のGDP増加率(1.8%)が暫定分にはるかに及ばないと、米国FRBのタカ派はいっせいに経済成長を憂慮する発言を相次いでした。リッチモンド連銀のジェフリー・ラッカー総裁は「米国経済の拡張傾向は今後数年間、振るわない状況を継続するだろう」と話した。やはりタカ派であるミネアポリス連銀のナラヤナ・コチャラコタ総裁も「失業率は来年の下半期中にでも7%に到達する」としながら「失業率が7%以下に下がる前までは資産の買い越し措置を維持しなければならない」と強調した。このような発言が知らされながらダウ指数が1%以上上昇し、翌日27日のKOSPI指数は51.25ポイント(2.87%)も急騰した1834.7で取引を終えた。

新韓金融投資のクァク・ヒョンス研究員は「規模や期間が初めから決まっていたQE1、QE2とは違い、QE3は概略的なロードマップだけが明らかになっているだけで、景気状況により流動的で市場の不確実性が大きい」として「米国の景気指標によりグローバル金融市場が揺れ動くことが当分の間しばしば起こるだろう」と見通した。

◆金価格は34カ月ぶりに最安値

代表的な安全資産に選ばれている金(ゴールド)もふらついている。米国の緊縮憂慮や中国の景気不振というG2(主要2カ国)発の悪材料が本格化しながらだ。26日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で8月の先物金価格は前日よりトロイオンス(31.1グラム)あたり45.3ドル(3.6%)も落ち込んだ1229.8ドルを記録した。2010年8月以降34カ月来の最安値だ。最高値だった2011年9月6日(1920.8ドル)と比較すると36%も下がった。こうした金値の劣勢は“ドル高、金利上昇、中国景気不振、インフレ停滞”というクアドルプル(quadruple)の悪材料が重なったためだ。

銀の価格はさらに下落した。今年2月初めまでロンドン金属取引所(LME)でトロイオンスあたり32ドルラインで取り引きされた銀は18ドルラインまで下がった。銀は韓国内でも派生結合証券(DLS)の基礎資産として多く編入されており、投資家の損失も憂慮される。

(中央日報)



関連記事

[ 2013年06月28日 11:22 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

サイト内をキーワードや文書で検索
お問い合わせ

お問い合わせ
管理人 MON
連絡先 monma@asahinet.jp