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日帝強占期にもこだわった潤松の文化保存精神、東大門に受け継がれる

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長いあいだ我々の生活の一部だった東大門運動場の跡に「東大門デザインプラザ(DDP)」がオープンしたというのはうれしいことだ。特に我々の好奇心を刺激し、数年間にわたり建設工事が行われた大型宇宙船のような建物のオープンに合わせて澗松美術館の代表的な所蔵品特別展示が始まり、改めて我々の共同体の姿を歴史の中で感じる契機となっている。銀色の飛行船のようなデザインプラザの建物の威容は、4840億ウォンの投資、また4万5133個のそれぞれ異なる大きさのアルミニウム片を継ぎ目なくつなぐ技術力など、文化大国と技術大国に飛翔した韓国の地位を象徴している。これは、過去の一世代に韓国が世界の主流に合流しよう、グローバル化の波の前面に立とうとして注いだ国民的な努力の結果だと見ることができる。

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何よりも当代最高の建築家の一人、ザハ・ハディッド氏に設計を任せた決定が、我々の社会のグローバル化レベルを反映している。自然との調和と対話、周辺との断絶のない空間、創造と分け合いの空間を水が流れるように有機的につなぐ曲線建築にするというザハ・ハディッド氏は、我々の共同体の規範および情緒と軌を一にする。「富裕層も貧困層もこうした立派な公共場所で一緒に疎通できるというのは、本当に価値があること」という彼女の言葉が、こうした共感を反映している。

もともと民族共同体を支えるには、文化的な連続性と構成員の連帯性を持続的に保存し、強化させていかなければならない。600年の首都のソウルの真ん中に、国内外に商圏を伸ばしていく東大門市場の真ん中に位置した公共文化の中心空間として定着することになったDDPが、国民の連帯性に新しい活力を吹き込むことを期待する。我々の民族共同体が国民の想像力と創造力の力を受け、未来への飛翔を約束するDDPがオープンするその日、そこで文化で国を守ってきたと自負する澗松美術文化財団の設立記念展が幕を上げることになったのは非常に意味深いことだ。

澗松・全ヒョン弼(チョン・ヒョンピル)先生(1906-62)はすでに国民に広く知られた民族文化保存の伝説的先駆者だ。日帝強占期、澗松の歴史的な努力を支えたのは、まず、帝国主義時代の植民地に転落した民族社会のアイデンティティを担保するためには民族の魂と夢が込められた文化、特に文化財の保存と継承が絶対的な必要条件だという彼の信念だった。2つ目、澗松は近いうちに国の主権を必ず取り戻すという確信を持っていた。3つ目、軍国主義の日本が世界大戦へ向けた暴走する危機を澗松はむしろ機会と感知していた。

目標が明確なら危機は同時に機会を伴うということを、澗松は具体的に実証した。1936年に日本の軍国主義体制が極端へ向かう状況で、日本人の手に渡ったヘ園・申潤福(シン・ユンボク)の「ヘ園傳神帖」を、日本の中国侵略が本格化する1937年には日本を離れて帰国する英国人ギャズビーから世界最高の高麗青磁所蔵品を澗松は一括で買い取った。特に創氏改名と日本語常用令で民族文化抹殺政策がピークに達した1940年夏、澗松は「訓民正音」を購入するのにも成功した。

いくら状況が厳しくても、そうである時ほど文化保存とこれを通じた国民との疎通は持続しなければならないという澗松の哲学と模範は、子孫と後輩の学者に忠実に伝授されている。70年代初め「三選改憲」と「10月維新」で韓国政治が揺れ動いた時期にも、澗松美術館は71年に謙斎展、72年に秋史展、73年に檀園展を開いた。

どの文明であれ市場は人々が集まる社会・経済活動の中心だ。東大門市場も過去100年間、韓国の現代史の中心に立っていた。特に韓国戦争(朝鮮戦争)以降、故郷に帰れない人々の生活拠点だった清渓川貧困村が60年代に入り、縫製を基礎に平和市場につながり、80年代には全国最大の衣類卸売市場に成長した。90年以降は清渓川の復元と大型ショッピングモール時代が重なり、年間売上15兆ウォン台の大規模な国際的な市場の姿を誇り、一日100万人、特に年250万人以上の外国人観光客が訪れる、また、若者の創造企業が実験され、韓流公演が深夜まで続く観光特区に発展した。

城北洞の澗松美術館、東大門市場とDDPは、すでに復元されたソウル城郭でつながっている。我々が過去の歴史と所産、今日を一緒に生きている隣人と活力、そして統一された共同体を目指しながら創造力を整える中で、新春が訪れてきているようだ。

李洪九(イ・ホング)元首相・中央日報顧問
http://news.livedoor.com/article/detail/8663089/
http://news.livedoor.com/article/detail/8663090/



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[ 2014年03月24日 20:42 ] カテゴリ:韓国社会 | TB(0) | CM(0)
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