日米同盟に追い込まれた北朝鮮 米朝首脳会談で韓国切りも
ドナルド・トランプ米大統領は、レックス・ティラーソン国務長官を解任し、後任にマイク・ポンペオCIA(中央情報局)長官を充てる人事を決めた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談に向けた態勢強化とみられる。トランプ氏の決断をどう見るか。訪米中の国際政治学者、藤井厳喜氏が緊急リポートした。
米朝首脳会談合意のニュースを、米国で聞き、ワシントンなどの友人・知人に意見を求めた。総じて皆が指摘したのは、「強力な日米同盟が北朝鮮の妥協を引き出した」という点だ。 筆者が驚いたのは、正恩氏が「非核化」を前提に首脳会談を受け入れたことだ。安倍晋三首相と、トランプ氏のタッグで強化された経済制裁は北朝鮮を追い詰めた。日本は勝ち組である。 「日本は置いてきぼり」という論評は、「安倍憎し」からくる「ためにする議論」だ。
そもそも、トランプ氏は大統領選中から、正恩氏とのトップ会談に言及していた。トランプ氏の行動が予測不可能というのは、不勉強なリベラルの自己弁護に過ぎない。筆者に言わせれば、彼ぐらい分かりやすい大統領はいない。公約を着々と実行しているのだ。 だが、首脳会談は危険な賭けでもある。 トランプ氏はダラダラと交渉することは好まない。タイムリミットを設定した交渉になるだろう。この場合、「交渉決裂=戦争」となる危険性がある。これは湾岸戦争の開戦状況と似ている。
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もう一つ、重要なポイントは、米朝首脳会談が「米国の韓国切り捨て」につながる可能性だ。朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」(電子版)は14日、《韓国国民が望んでいるのは在韓米軍の無条件の撤収だ》とする論説を掲載した。北朝鮮の「核・ミサイル開発」放棄の代償が、在韓米軍撤退になることは十分あり得る。米韓同盟の事実上の破棄である。「従北」の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、内心これを望んでいる節がある。こうなると、「北優位の南北朝鮮統一」は避け難い。
トランプ政権にとって、真の敵国はチャイナ(中国)である。チャイナからすれば、米国には北朝鮮問題という小石につまずいてほしい。トランプ氏はそれに感づいているから、今回のディール(取引)で、チャイナから北朝鮮を引き離そうとしているのだ。 一連の米朝接近に、チャイナの陰はほとんど見えない。首脳会談がチャイナ以外で開かれれば、これを裏付けることになる。南シナ海と貿易問題で、チャイナを追い込みたいトランプ氏は借りを作りたくないのである。 5月末までという米朝首脳会談が本当に実現するかは、まだ分からない。実現しても、「北朝鮮の非核化」を検証可能にするのは難事業だ。
http://www.zakzak.co.jp/
前記事に掲載した通り、もし北朝鮮が朝鮮半島で連邦制を提案し、朝鮮半島二国制を提案した場合、米国はどう受け止めるだろうか…。そして、その二国が米国寄りに舵を切るとしたら、日米同盟の傘下に朝鮮となり、中国は慌てることになる。このシナリオは、個人的な意見でしかないが、全くないとも言い難い。実現可能な構想として考慮すると、北朝鮮の思惑は米国につくことだ。その米国に国を守ってくれるならば、核を放棄するとしたら、様相は大きく変化する。そして韓国に屈することなく、軍事境界線から国境に変化することで、南北往来は自由となり、北朝鮮への世界投資が始まり、朝鮮半島経済が動き出す。
シナリオはどう変化するのかは不明だが、金正恩はどう取り決めしても、今の貧乏国を変えるのは、米国利用で大きく変わるだろう。 また日本に歩み寄れば、拉致被害者を日本に返しても、日本との交渉で投資にこぎつければ、今よりは生活は楽になる可能性は高い。今後の米朝首脳会談は、大きな関心ごとになりそうだ…。 ただ北朝鮮をどう利用するかで朝鮮半島経済は確かに変わるが、北朝鮮の利用価値はどれだけあるのかによるだろう…。
米朝首脳会談合意のニュースを、米国で聞き、ワシントンなどの友人・知人に意見を求めた。総じて皆が指摘したのは、「強力な日米同盟が北朝鮮の妥協を引き出した」という点だ。 筆者が驚いたのは、正恩氏が「非核化」を前提に首脳会談を受け入れたことだ。安倍晋三首相と、トランプ氏のタッグで強化された経済制裁は北朝鮮を追い詰めた。日本は勝ち組である。 「日本は置いてきぼり」という論評は、「安倍憎し」からくる「ためにする議論」だ。
そもそも、トランプ氏は大統領選中から、正恩氏とのトップ会談に言及していた。トランプ氏の行動が予測不可能というのは、不勉強なリベラルの自己弁護に過ぎない。筆者に言わせれば、彼ぐらい分かりやすい大統領はいない。公約を着々と実行しているのだ。 だが、首脳会談は危険な賭けでもある。 トランプ氏はダラダラと交渉することは好まない。タイムリミットを設定した交渉になるだろう。この場合、「交渉決裂=戦争」となる危険性がある。これは湾岸戦争の開戦状況と似ている。
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もう一つ、重要なポイントは、米朝首脳会談が「米国の韓国切り捨て」につながる可能性だ。朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」(電子版)は14日、《韓国国民が望んでいるのは在韓米軍の無条件の撤収だ》とする論説を掲載した。北朝鮮の「核・ミサイル開発」放棄の代償が、在韓米軍撤退になることは十分あり得る。米韓同盟の事実上の破棄である。「従北」の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、内心これを望んでいる節がある。こうなると、「北優位の南北朝鮮統一」は避け難い。
トランプ政権にとって、真の敵国はチャイナ(中国)である。チャイナからすれば、米国には北朝鮮問題という小石につまずいてほしい。トランプ氏はそれに感づいているから、今回のディール(取引)で、チャイナから北朝鮮を引き離そうとしているのだ。 一連の米朝接近に、チャイナの陰はほとんど見えない。首脳会談がチャイナ以外で開かれれば、これを裏付けることになる。南シナ海と貿易問題で、チャイナを追い込みたいトランプ氏は借りを作りたくないのである。 5月末までという米朝首脳会談が本当に実現するかは、まだ分からない。実現しても、「北朝鮮の非核化」を検証可能にするのは難事業だ。
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前記事に掲載した通り、もし北朝鮮が朝鮮半島で連邦制を提案し、朝鮮半島二国制を提案した場合、米国はどう受け止めるだろうか…。そして、その二国が米国寄りに舵を切るとしたら、日米同盟の傘下に朝鮮となり、中国は慌てることになる。このシナリオは、個人的な意見でしかないが、全くないとも言い難い。実現可能な構想として考慮すると、北朝鮮の思惑は米国につくことだ。その米国に国を守ってくれるならば、核を放棄するとしたら、様相は大きく変化する。そして韓国に屈することなく、軍事境界線から国境に変化することで、南北往来は自由となり、北朝鮮への世界投資が始まり、朝鮮半島経済が動き出す。
シナリオはどう変化するのかは不明だが、金正恩はどう取り決めしても、今の貧乏国を変えるのは、米国利用で大きく変わるだろう。 また日本に歩み寄れば、拉致被害者を日本に返しても、日本との交渉で投資にこぎつければ、今よりは生活は楽になる可能性は高い。今後の米朝首脳会談は、大きな関心ごとになりそうだ…。 ただ北朝鮮をどう利用するかで朝鮮半島経済は確かに変わるが、北朝鮮の利用価値はどれだけあるのかによるだろう…。
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連絡先 monma@asahinet.jp
これが米国の重要な戦略カードです。目標でもある。
米朝関係の推移と韓国貿易攻撃は微妙にタイミングが
合っている。タイミングが合うように行事や発言が
時期を選ばれているような。
韓国は気付いてきたから、こういう論がでてくる。
韓半島二国体制が現実的だ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/03/16/2018031601735.html