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効果出始めたマイナス金利 金融機関に悪影響あるも個人の借り換えに利点大

日銀のマイナス金利をめぐって、布野(ふの)幸利審議委員が「間違いなく効果はあった」との認識を示す一方、「(金融機関の)金融仲介機能を弱める作用を持つのではないかという部分については、引き続き見ていかないといけない」と述べたという。また、元日銀の翁(おきな)邦雄氏は量的緩和政策を含めて批判的な見解を示している。

さまざまな反応があるマイナス金利だが、金融政策としてみれば、単なる金利引き下げである。実際、マイナス金利政策の導入以降、国債のイールドカーブ(利回り曲線)は下方にシフトした。長期国債はマイナス金利になっているが、一般の預金や貸出の金利はマイナスではない。マイナス金利といっても、一部のプロ相手だけの話だ。

それでも、金融機関はマイナス金利に批判的である。一般的な金利引き下げなら、貸出金利や運用金利が下がっても、預金金利を同じ幅で引き下げれば、金融機関へのダメージは少なくできる。ところが、今回の場合、預金金利はゼロに近いので、貸出金利や運用金利が下がっても、同じ幅で預金金利を引き下げられず、収益悪化につながる。

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マイナス金利を批判的に見る人は、金融機関への影響と、それが経済全体へどれだけ波及するかを重視している。つまり、金融緩和のメリットよりも、金融機関経営へのデメリットの方が大きいとみているわけだ。 ここ数年間、メガバンクをはじめとする金融機関の収益は過去最高水準だったので、多少の収益悪化でも経営が揺らぐことはなく、経済全体への金融緩和効果の方が大きいと筆者はみている。このため、マイナス金利は経済全体には「プラス」になると考える。

こうした観点からみると、企業を対象にしたロイターの調査は興味深い。日銀のマイナス金利政策について、38%が「よかった」、62%が「よくなかった」と回答している。自社への影響では、20%が「プラス効果」、66%が「影響なし」、15%が「マイナス効果」と答えている。 両者を単純に合わせてみると、20%が自社にも経済全体にもプラス、18%が自社に影響なしだが経済全体にプラス、47%が自社に影響なく経済全体にマイナス、15%が自社にも経済全体にもマイナスとなろう。

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企業なので、マイナス金利は自社には有利であるが、金融機関のことも考えると、あまり喜んでいることを表に出すのはまずいと考えていると読める。 この調査は企業だけだが、個人も含めて調べるといい。預金金利の低下はそれほどでもなく、住宅ローンや教育ローンで借り換えのメリットは大きいはずだ。金融機関にも企業ほど気兼ねすることはない。多くの個人はマイナス金利でメリットを感じているだろう。低利借り換えはすでに始まっており、マイナス金利の効果は出始めている。 
ZAKZAK (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160330/dms1603300830004-n1.htm

【管理人コメント】
高橋洋一氏の効果が出始めたマイナス金利…。
そうかなぁ~。もっともプロの経済学者であるから効果が出始めたのだろう…。

本来円安誘導が主であるから、それが達成できなければ、ゼロ金利のままで良いのではと言うのが個人的考えですが、企業が金を借りやすくすることが成長戦略への金融環境と考えれば、経営者にとっては、マイナス金利は精神的に良いイメージではないと思うのですが…。




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[ 2016年03月30日 12:02 ] カテゴリ:日本経済 | TB(0) | CM(0)
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