安倍首相、トランプ氏攻略…世界初90分会談の舞台裏 同盟深化で一致
安倍晋三首相は17日夕(日本時間18日午前)、ドナルド・トランプ次期米国大統領と、米ニューヨークの「トランプタワー」で初会談した。次期大統領が選挙後、外国の首脳と会うのは初めてとされ、世界のメディアが高い関心を寄せた。トランプ氏は選挙戦で「在日米軍の駐留経費を全額負担させる」「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を脱退する」などと、日米同盟や自由主義経済を揺るがしかねない過激発言を繰り返してきたが、90分間にわたる会談で安倍首相は「未来志向」「信頼構築」を掲げ、「暴言王」を攻略した。
「2人で本当にゆっくりと、じっくりと胸襟を開いて率直な話ができた。大変、温かい雰囲気で会談できたと思う。『ともに信頼関係を築いていくことができる』、その確信を持てる会談だった。私は、さまざまな課題について基本的に考え方を話した。次期大統領は就任前なので、中身について話すことは控えたい。2人の都合の良いときに、また会って、さらにより広い範囲について、より深く話すことで一致した。同盟は信頼がなければ機能しない。私はトランプ氏は信頼できる指導者だと確信した」
安倍首相は会談後、国内外の記者団にこう語った。その表情には、会談を成功させた自信が感じられた。トランプ氏も会談後、自身のフェイスブックに安倍首相とのツーショット写真をアップし、「素晴らしい友好関係を始めることができてうれしい」というコメントを投稿した。全世界が注視した会談は、現地時間の17日午後5時55分ごろから、セントラルパークの目の前にあるトランプタワー(72階建て)の最上階で行われた。一対一の会談(通訳付き)で、当初は45分間程度の予定だったが、倍の1時間半ほどで“異例の長さ”だった。 会談後、安倍首相はトランプ氏にゴルフクラブ(ドライバー)を贈り、トランプ氏はゴルフシャツなどをプレゼントした。両者は共通の趣味であるゴルフなどで意気投合したようだ。
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菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で、「極めて良いスタートを切った。来年1月の新政権発足前に、首脳間の信頼関係を築く上で、大きな一歩を踏み出す素晴らしい会談になった」と強調した。官邸周辺によると「日米関係者は信頼関係を深めるため、来年早々の『ゴルフ外交』の実現に向けて調整を始めている」という。
海外メディアの関心も高かった。米メディアの多くは会談について、日本を含む同盟国に負担増を求めているトランプ氏への不安を緩和させるものだと報じた。英BBC放送電子版もページのトップで、1時間半にわたり「温かい雰囲気」で会談が行われたと安倍首相が説明したことなどを速報した。 安倍首相は、トランプ氏が大統領選で勝利した直後、国際電話で祝意を伝え、「強固な日米関係は地域の平和と安定を支える不可欠な存在だ。できるだけ早くお会いしたい」と呼びかけた。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161119/plt1611191000001-n1.htm
【管理人コメント】
アメリカ大統領選も互いの罵り合いで、トランプ氏が勝利したが、アメリカは自国経済の優先を望んだわけで、実業家で政治家であるトランプ氏が良いとしたわけである。年齢的には敗戦後からの歴史は知っているわけで、日米負担額も知らないはずはない。在日米軍の位置付けも知っているだろう。日本の特殊性を打開し、安倍総理はアメリカ離脱を底上げした。従って日米で日本を守るとしたわけである。一方トランプ氏は自国経済面からすれば、自国が攻撃されても自衛隊は助けに来ないなどという発言を掲げたが、敗戦国である日本の立場を知らないはずもない。
負担額を日本が全額支払えば、日本全土をアメリカが守ることになる。あるいはそれをしっかりと告げれば様相は変化せざる負えないだろう。いずれは在日米軍は撤退すると思われるが、日本がアメリカと対等という部分で、トランプ氏はさらにその部分を強調したいという気持ちがあるのだろう。アメリカがアジアのことに首を突っ込んではいられないわけで、アジアのことは日本というリーダー国が何とかしろと言いたげでもある。そういう意味では日米同盟強化は対等な同盟となるべく、日米安全保障条約も見直すべきだろう。5年毎に更新するとはいえ、ろくでもない連中と形式だけの変更確認では、前に進まないのも事実。
そういう部分での外交力は日本主導で実施しやすいともいえる。単純には損得計算でしか動かないであろうトランプ氏と友好関係を築くのならば、アメリカへのお土産が無ければ無理というわけである。経済重視のアメリカは、アメリカ一国で世界を見る時代ではなくなり、アメリカ同盟国として世界を導くという事であるから、日本の立ち位置も今まで以上に重要となったという事だ。
「2人で本当にゆっくりと、じっくりと胸襟を開いて率直な話ができた。大変、温かい雰囲気で会談できたと思う。『ともに信頼関係を築いていくことができる』、その確信を持てる会談だった。私は、さまざまな課題について基本的に考え方を話した。次期大統領は就任前なので、中身について話すことは控えたい。2人の都合の良いときに、また会って、さらにより広い範囲について、より深く話すことで一致した。同盟は信頼がなければ機能しない。私はトランプ氏は信頼できる指導者だと確信した」
安倍首相は会談後、国内外の記者団にこう語った。その表情には、会談を成功させた自信が感じられた。トランプ氏も会談後、自身のフェイスブックに安倍首相とのツーショット写真をアップし、「素晴らしい友好関係を始めることができてうれしい」というコメントを投稿した。全世界が注視した会談は、現地時間の17日午後5時55分ごろから、セントラルパークの目の前にあるトランプタワー(72階建て)の最上階で行われた。一対一の会談(通訳付き)で、当初は45分間程度の予定だったが、倍の1時間半ほどで“異例の長さ”だった。 会談後、安倍首相はトランプ氏にゴルフクラブ(ドライバー)を贈り、トランプ氏はゴルフシャツなどをプレゼントした。両者は共通の趣味であるゴルフなどで意気投合したようだ。
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菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で、「極めて良いスタートを切った。来年1月の新政権発足前に、首脳間の信頼関係を築く上で、大きな一歩を踏み出す素晴らしい会談になった」と強調した。官邸周辺によると「日米関係者は信頼関係を深めるため、来年早々の『ゴルフ外交』の実現に向けて調整を始めている」という。
海外メディアの関心も高かった。米メディアの多くは会談について、日本を含む同盟国に負担増を求めているトランプ氏への不安を緩和させるものだと報じた。英BBC放送電子版もページのトップで、1時間半にわたり「温かい雰囲気」で会談が行われたと安倍首相が説明したことなどを速報した。 安倍首相は、トランプ氏が大統領選で勝利した直後、国際電話で祝意を伝え、「強固な日米関係は地域の平和と安定を支える不可欠な存在だ。できるだけ早くお会いしたい」と呼びかけた。
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【管理人コメント】
アメリカ大統領選も互いの罵り合いで、トランプ氏が勝利したが、アメリカは自国経済の優先を望んだわけで、実業家で政治家であるトランプ氏が良いとしたわけである。年齢的には敗戦後からの歴史は知っているわけで、日米負担額も知らないはずはない。在日米軍の位置付けも知っているだろう。日本の特殊性を打開し、安倍総理はアメリカ離脱を底上げした。従って日米で日本を守るとしたわけである。一方トランプ氏は自国経済面からすれば、自国が攻撃されても自衛隊は助けに来ないなどという発言を掲げたが、敗戦国である日本の立場を知らないはずもない。
負担額を日本が全額支払えば、日本全土をアメリカが守ることになる。あるいはそれをしっかりと告げれば様相は変化せざる負えないだろう。いずれは在日米軍は撤退すると思われるが、日本がアメリカと対等という部分で、トランプ氏はさらにその部分を強調したいという気持ちがあるのだろう。アメリカがアジアのことに首を突っ込んではいられないわけで、アジアのことは日本というリーダー国が何とかしろと言いたげでもある。そういう意味では日米同盟強化は対等な同盟となるべく、日米安全保障条約も見直すべきだろう。5年毎に更新するとはいえ、ろくでもない連中と形式だけの変更確認では、前に進まないのも事実。
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