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口の中いっぱいに広がる海の香、「甘い海苔」

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29日、忠清南道泰安郡(チュンチョンナムド・テアングン)と唐津(タンジン)市を結ぶ加露林(カロリム)湾の内側の社倉里(サチャンリ)干潟。広がるこの干潟は、まるで芝のサッカー場のようにきみどり色だった。長靴をはいたイ・ユンレさん(61)は、冷たい風の中、干潟できみどり色のものを熱心に採っていた。この塊りは、苔の形の甘苔。イさんは、甘苔を糸のように巻いて一塊にしてかごに入れた。こうして採った甘苔を村に運んで洗った後、四角形の枠に広げる。そして日光がよくあたる場所で海風で乾燥させる。

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乾いた甘苔は、口の中に入れると海の香りがする。まるで綿菓子が口の中で溶けるようにすっと消える。甘さとほろ苦さがあり、こくが余韻のように残る。甘苔という名前は「甘い海苔」という意味だ。

きみどり色の甘苔は、海苔、青海苔、カプサアオノリとともに冬の「海草4銃士」だ。青海苔より細く、カプサアオノリより太い。海苔と青海苔、カプサアオノリは、干潟に打ち込んだ松の杭に着生した胞子が成長してできる。一方、甘苔はきれいな干潟に胞子が着生してできる。寒い冬にだけ採れ、毎年12月から翌年3月までがシーズンだ。

この村で甘苔を採る漁民は10世帯余り。干潟に出て2時間ほど採ると1日に1世帯あたり3束(1束100枚)から10束作ることができる。養殖ができないうえ採取も難しく、1束あたり3万ウォン、焼いたものは4万ウォンほどだ。単なる海苔より5倍高い。しかし、乾燥するとすぐ卸売業者や電話予約で飛ぶように売れる。

全羅南道務安郡玄慶面(チョンラナムド・ムアングン・ヒョンギョンミョン)のウォルドゥ村でも毎年2、3月になると干潟で花を咲かせた甘苔の採取で忙しい。国内で甘苔が泰安と瑞山(ソサン)の一部、全羅南道務安だけで育つのは、きれいな干潟と水温、天候などの条件のためだという。

今年は、雨が適量で寒くないため昨年より豊作で、漁民は喜んでいる。イ・ウルレ泰安社倉漁村係長(66)は、「子どもの頃、祖父母が甘苔を採って数十里離れた禮山(イェサン)や洪城(ホンソン)市場まで歩いて売った。昨年は寒波のために凶作だったが、今年は収穫量が増え、最近忙しい」と話した。

甘苔は味もいいが、老化防止に効果があり、カロリーが低く、肥満や便秘などにいいという。特に泰安産の甘苔は苦味がなくて海の香りが強い。

料理方法も好みによって様々に変身する。海苔のようにご飯に巻いて食べてもいいが、酢漬けや、カルククス、スジェビ(韓国式すいとん)などに入れてもいい。今が旬の牡蛎と一緒に甘苔の牡蛎スープにすれば、カプサアオノリの牡蛎スープにも引けを取らない。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2013123144568



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[ 2013年12月31日 09:02 ] カテゴリ:韓国社会 | TB(0) | CM(0)
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