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原発に不良ケーブル納入、JS電線に賠償訴訟!

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韓国水力原子力(韓水原)は、新古里原子力発電所(蔚山市蔚州郡)3・4号機に不良ケーブルを納入したとして、製造元のJS電線を相手取り、総額約1200億ウォン(約112億円)の損害賠償訴訟を起こすことを決めた。

JS電線はLSグループの中核企業で、電線業界最大手のLS電線が70%を出資する企業。JS電線は前身の旧真露産業が2005年にLSグループに編入され、LS電線のク・ジャヨプ会長が代表理事(代表取締役)を兼任している。

韓水原の趙石(チョ・ソク)会長は3日、「JS電線に対する訴訟は、原発をめぐる不正の再発を防ぐことが狙いだ」と説明。賠償請求額の内訳は、交換用のケーブル購入費用110億ウォン(約10億2000万円)や交換費用859億ウォン(約79億9000万円)など。

韓水原はJS電線の直近中間決算時の純資産(1264億ウォン=約117億円)前後の金額に賠償請求額を設定する構えだ。ただし、専門家は賠償請求額が韓国電力公社や国民が受けた推定5兆ウォン(約4650億円)の被害にははるかに満たない金額だと指摘している。また、JS電線の大株主であるLSグループも責任を負うべきだとする主張も聞かれる。

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このほか、JS電線の部品納入不正事件をめぐる刑事訴訟の結果によっては、民事訴訟の範囲や賠償請求額が増えるとの見方もある。

■試験不合格の製品納入

JS電線が08年に新古里3・4号機向けのケーブル供給契約を結んだ後、10年のテストに合格したとされる試作品は、テスト条件に誤りがあったことが判明。今年6月から4カ月間実施した再試験でも不合格となった。

問題のケーブルは、原発の重要部品であり、正常に作動しなければ、福島原発事故のような大事故に発展する可能性がある。再試験では基礎段階に当たる耐火性試験にも合格していなかった。

JS電線が納入したケーブルが不良品だったことが判明し、当初来年2月に予定されていた新古里原発3号機の試運転は2015年初めへと約1年延期された。このため、来年夏にも今年のように大規模な電力不足が予想されている。

■不正根絶への意志

原発1基に使用されるケーブルは長さが460キロメートルに達し、ケーブル本体だけで約110億ウォンの費用がかかる。さらに不良ケーブルの撤去、交換にかかる費用(859億ウォン)を加えると合計で969億ウォン(約90億1000万円)が必要となる。また、新古里原発3・4号機での発電が遅れることによる損失9691億ウォン(約901億円)の一部を賠償請求額に上乗せした。

純資産と同等の金額を賠償請求額とした背景には、たとえ勝訴したとしても、被害額を全額回収するのは不可能だという現実的な判断がある。また、JS電線に勝訴した後、大株主のLSグループを相手取り、さらに被害額の回収を進めたい狙いもあるとみられる。

今回の訴訟の被告には、検証業者のセハンTEP、認証機関の韓国電力技術なども含まれている。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は先月31日、一連の原発不正に関連し「確実に目に見える形で根絶してもらいたい」と求めている。LS電線は「裁判所の決定に忠実に従いたい」と表明した。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/04/2013110400488.html



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[ 2013年11月04日 09:28 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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