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フェイスブックはもう「旬」を過ぎたのか?

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米国では、フェイスブックに関するとんちのようなやり取りが行われていた。ユーザーと入学者数が数年以内にいなくなるという不気味な話である。

プリンストン大学の研究チームが発表した論文は、フェイスブックは今後3年以内にユーザーベースの80%を失うだろうと指摘した。筆者のジョン・カナレラ氏とジョシュア・スペシュラー氏は、ソーシャルネットワークサービスに対して、疫病の伝搬と収束のマッピングに用いられる方程式を当てはめた。検証としてMySpaceのブームとその終焉の予測を用いたとのことだ。

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これに対しフェイスブックは、同社のデータサイエンティストらがGoogle Trendsのデータを利用した調査によると、プリンストン大学の入学者数は2018年までに半減し、2021年までにゼロになると発表している。もちろん、このデータが極めて非科学的であることを承知のうえでの発表であるが、プリンストン大学の研究も同様に非科学的であるという意見をアピールする、しゃれたジョークだった。

Facebookのコンプレックスとは

プリンストン大学とFacebookの研究の科学性についての検証はさておき、Facebookの不調についての指摘が面白がられる経緯もある。2013年末、同社の決算発表の場で、CFOのデビッド・エバースマン氏が、日中のユーザー数の減少を認め、とくに10代前半のユーザーが減少しているとの指摘を認めており、そうした証拠となるデータには注目が集まりやすいからだ。

Facebookが若者に人気のあるモバイル向けサービスSnapchatを買収しようとして断られたという経緯も記憶に新しい。写真が保存されずによりインスタントなコミュニケーションを実現するツールは、固定的な関係性とその結びつきを強めていくことを薦めるFacebookとは対照的だ。より活発な若いアクティブユーザーを囲い込みたいFacebookからすると魅力的に見えるのかもしれない。

足下のビジネスである広告モデルにおいて、Facebookは成果を上げている。Facebookは2013年第4四半期に、広告のクリックは史上最高を記録している。Adobeのレポートによると、Facebook広告のクリックレートは前年の365%増となった。またKenshoo Socialによる調査でも、前四半期と比べクリック数は66%増えている。同社の数字だけ見れば、非常に好調だ。

こうした結果を反映するように、1月29日に発表されたFacebookの四半期決算は過去最高を記録した。売上げは前年から10億ドルを積み増して25億8500万ドル。特に目立つのが、急速にモバイル比率を高めている点であり、広告収入に占めるモバイルの割合は53%と、半数を上回った。月間ユーザー数は12億3000万人で、このうち9億4500万人がモバイルデバイスからのアクセスとなる。

モバイル利用と収益を急速に拡大させているFacebookは、その成果を十分に得ている。しかしそれでもAdobeのレポートでは、PinterestとTwitterとの比較において、Facebookよりもはやいスピードで成長しているとの指摘をしている。Pinterestは画像の収集という直感的な方法で、またTwitterは140文字+αというシンプルな情報単位で、それぞれ情報発信を行うタイプのサービスだ。

これらのサービスは人のつながり以上に、情報やその集合体とその流通を重視しており、Facebookのつながりが中心にあるモデルとは異なる。人の関係性から情報へ、トレンドの主役の移行が起きているとの仮説を考える事ができるだろう。

コミュニケーションはよりインスタントな方向へ、メディアは情報が主役へ。さらに主力となるアクセスデバイスはモバイルへ。もちろんFacebookもキャッチアップする事ができるが、トレンドは足早に、新しい方向へと動いている。

「自分らしさ」「つながり」の次のモデルとは?

インターネットの世代について、最近、考えることが多い。さまざまな分類があるが、たとえば5年刻みという時間で考えてみると、インターネットの普及が始まった1990年代後半、ビジネスによる変革と検索による世界が規定された2000年代前半、パーソナルメディアが花開き、ソーシャルメディアが台頭した2000年代後半、そしてインターネットがモバイル化した2010年代前半、という現在だ。

インターネット上に個人が登場し自由に振る舞えるようになり、その存在をお互いに認知し閲覧し合えるようになった。それがフェイスブックの現在の繁栄を作ってきた。人間関係に関連するさまざまなツールを置き換え、さらに「つながり」を明示的に記述した。

この先に訪れるのは、より自分らしく振る舞うこと、すなわち「Me」へのフォーカスとエンパワーという世界であり、ひとつのコミュニティではなく一人ひとりがコミュニティを持ち、それが相互に作用する世界となるだろう。

「Facebook」するという動詞を作ろう

その姿は、大きなひとつの囲いの中でつながりの線を増やしていくフェイスブックに対して、自分の「サークル」を持つスタイルを取ったGoogle+のイメージに近い。もちろんGoogle+がフェイスブックほどの影響力を持たないことは事実だが、デザインの思想としては納得感の強いものといえる。

もうひとつ別の側面は、日本人からすると実感の湧かない話だが、現在もなお、デスクトップで使うインターネットからモバイルで使うインターネットへの移行期間であるということだ。そして、グーグルもフェイスブックもデスクトップ時代のインターネットサービスであり、グーグルはそのコンプレックスを解消するためにAndroidで覇権を取ろうとしている。

筆者がたびたび指摘しているのは、モバイル時代になればなるほど、サービス名は明確な行為の名前、すなわち「動詞」になるべきというアイデアだ。「Google」はウェブ検索するという明確な動詞になり辞書にも載った。その動詞をモバイルでも実現できるよう、グーグルは努力している。「Instagram」はスクエアでイケてる写真を撮って共有すること、「Twitter」は140文字での情報発信、「Uber」はタクシーを拾うこと、「LINE」はスタンプ付きのメッセージ(トーク)を交わすことだ。

では「Facebook」は何の動詞になっているのか。つながること? 写真を共有すること? 「いいね」すること? ギフトを贈ること? どれも機能のピースではあるが、これといった明確さがない。

もちろん現在ある世界最大のSNSという資産は最大限に生かすべきだし、大切にしていくべきだ。こうした資産を背景にしたからこそ、同社のメッセージ機能は、誰かとコミュニケーションを取るうえでメールの便利さを上回っている。

しかし「Facebook」を動詞化するためには、何らかの大きな転換が必要になっているのではないか。たとえば自分らしさを最大限に拡張する自分の居場所。こう考えると、すでに縮小してしまったマイスペースというフレーズが浮かんでしまうので、この例はあまりよくないのだろう。

http://toyokeizai.net/articles/-/29495



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[ 2014年02月01日 17:17 ] カテゴリ:国際 | TB(0) | CM(0)
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