インドネシア高速鉄道、中国が受け入れた「過酷な条件」
中国メディアの和訊網は9月28日、インドネシアの高速鉄道プロジェクトを中国が受注することが決定的となったことについて、中国側がインドネシア政府の「過酷な条件」を受け入れた理由を考察する記事を掲載した。
記事は、インドネシア政府が高速鉄道プロジェクトを一度は白紙にするとしながらも、再び計画の継続を決めたことに対し、「中国が米国西部での高速鉄道を建設することが決定的となったからだろうか」と主張。一方で、インドネシア側が計画を継続するうえで持ち出してきた条件は極めて厳しいものだったとし、その内容は「インドネシア側に財政負担がない点」、「インドネシア政府に無担保で融資すること」、「事業費や運行速度、駅の数、採用する技術について調整を行うこと」などがあったと伝えた。
続けて、インドネシア政府の関係者の話として、「中国は条件を受け入れるとインドネシア政府に伝えてきた」と報じつつ、日本政府側は明確な態度を示さず、「計画の詳細を知る必要がある」とだけ伝えたと紹介。さらに日本はこの時点で諦めていた可能性があると論じた。
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さらに記事は、中国側がインドネシア政府の「過酷な条件」を受け入れた理由について、「一体何のメリットがあるのか」と疑問を投げかけつつ、業界関係者の分析として「同プロジェクトからは恐らく金銭的な利益は出ないだろうが、中国は長期的な視点に基づいた利益を優先した」と指摘。
インドネシアの高速鉄道プロジェクトは、中国政府が推し進める「一帯一路」戦略の東南アジアにおけるプロジェクトの協力モデルと見なされることになると伝えた。さらに、中国側は同プロジェクトを起点にインドネシア政府との戦略的な協力関係を強化しつつ、中国の海上シルクロード戦略とインドネシアの海洋立国に向けた取り組みを結びつけ、その成果を以って世界に中国高速鉄道をアピールする狙いがあると分析した。
サーチナ (編集担当:村山健二)
http://biz.searchina.net/id/1590493?page=1
【管理人 補足記事&コメント】
インドネシア側が計画を継続するうえで持ち出してきた条件は極めて厳しいものだったとし、その内容は「インドネシア側に財政負担がない点」、「インドネシア政府に無担保で融資すること」、「事業費や運行速度、駅の数、採用する技術について調整を行うこと」などがあった。
海外の鉄道事業は5年以上かかりますから、日本企業にとっては大きな負担なのですよね~。人材の確保と高い技術を継続できるかどうかも問題ある。受注しても意外と難しい面があるわけです。お客様のコメントにありましたが、確実に大きな黒字になるとはいいがたい。新興国であるから、インフラ技術提供を実施する代わりに企業進出などの恩恵となるのが一般的であるが、最近では進出しても企業利益につながるとは言い難いのも事実…。
中国側も苦しい言葉を投げかけている。
中国側がインドネシア政府の「過酷な条件」を受け入れた理由について、「一体何のメリットがあるのか」と疑問を投げかけつつ、業界関係者の分析として「同プロジェクトからは恐らく金銭的な利益は出ないだろうが、中国は長期的な視点に基づいた利益を優先した」と指摘…。
記事は、インドネシア政府が高速鉄道プロジェクトを一度は白紙にするとしながらも、再び計画の継続を決めたことに対し、「中国が米国西部での高速鉄道を建設することが決定的となったからだろうか」と主張。一方で、インドネシア側が計画を継続するうえで持ち出してきた条件は極めて厳しいものだったとし、その内容は「インドネシア側に財政負担がない点」、「インドネシア政府に無担保で融資すること」、「事業費や運行速度、駅の数、採用する技術について調整を行うこと」などがあったと伝えた。
続けて、インドネシア政府の関係者の話として、「中国は条件を受け入れるとインドネシア政府に伝えてきた」と報じつつ、日本政府側は明確な態度を示さず、「計画の詳細を知る必要がある」とだけ伝えたと紹介。さらに日本はこの時点で諦めていた可能性があると論じた。
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さらに記事は、中国側がインドネシア政府の「過酷な条件」を受け入れた理由について、「一体何のメリットがあるのか」と疑問を投げかけつつ、業界関係者の分析として「同プロジェクトからは恐らく金銭的な利益は出ないだろうが、中国は長期的な視点に基づいた利益を優先した」と指摘。
インドネシアの高速鉄道プロジェクトは、中国政府が推し進める「一帯一路」戦略の東南アジアにおけるプロジェクトの協力モデルと見なされることになると伝えた。さらに、中国側は同プロジェクトを起点にインドネシア政府との戦略的な協力関係を強化しつつ、中国の海上シルクロード戦略とインドネシアの海洋立国に向けた取り組みを結びつけ、その成果を以って世界に中国高速鉄道をアピールする狙いがあると分析した。
サーチナ (編集担当:村山健二)
http://biz.searchina.net/id/1590493?page=1
【管理人 補足記事&コメント】
インドネシア側が計画を継続するうえで持ち出してきた条件は極めて厳しいものだったとし、その内容は「インドネシア側に財政負担がない点」、「インドネシア政府に無担保で融資すること」、「事業費や運行速度、駅の数、採用する技術について調整を行うこと」などがあった。
海外の鉄道事業は5年以上かかりますから、日本企業にとっては大きな負担なのですよね~。人材の確保と高い技術を継続できるかどうかも問題ある。受注しても意外と難しい面があるわけです。お客様のコメントにありましたが、確実に大きな黒字になるとはいいがたい。新興国であるから、インフラ技術提供を実施する代わりに企業進出などの恩恵となるのが一般的であるが、最近では進出しても企業利益につながるとは言い難いのも事実…。
中国側も苦しい言葉を投げかけている。
中国側がインドネシア政府の「過酷な条件」を受け入れた理由について、「一体何のメリットがあるのか」と疑問を投げかけつつ、業界関係者の分析として「同プロジェクトからは恐らく金銭的な利益は出ないだろうが、中国は長期的な視点に基づいた利益を優先した」と指摘…。
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