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朴大統領「西安、韓国にも無限の可能性が開かれる所」!

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朴槿恵(パク・クネ)大統領一行をのせた空軍1号機が中国陝西省の省都・西安に到着したのは先月29日午後4時50分(韓国時間)。北京を離れて1時間40分余りの飛行であった。飛行機のタラップから降りるやいなやサウナに入ってきたような熱気が全身を覆った。体温よりも高い37度。砂漠のような気候であった。バスが空港を出て高速道路を走るとすぐに両側には限りない平原が広がった。その昔シルクロードの出発点だった関中平原の中心にいることを実感させた。

しかし都心に入るとすぐに全く違う姿が視野に入ってきた。西安中心部の鐘楼の近くには唐王朝の全盛期を連想させるイスラム街が残り不夜城をつくっていた。都心から少し抜け出せば高層ビルや高層マンションが天を突き刺すようにそびえていた。相当数のマンションの屋上屋根が中国伝統様式の装飾で美しくほどこされていた。過去と現在の共存だった。

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都心郊外の建設現場は活気が感じられた。中国政府が立ち遅れた西部地域を開発するために大々的なインセンティブを提供する中、最近ここにはインテル・IBM・クアルコムなどのICT(情報通信技術)や宇宙航空などの先端産業が次から次へと誘致されている。韓国企業も100社以上が進出している。

サムスン電子は70億ドルを投資して半導体工場を建設している。半導体工場の建設が真っ最中のハイテク開発区には「サムスンプロジェクトをはやめて山西省投資環境の模範事例をつくろう」という意味の中国語のプラカードがあちこちに張り出されていた。朴大統領もこの日、西安地域の同胞懇談会で「昔、シルクロードの始まりの地となった西安は今、西部大開発の中心都市」として「“中国の夢”の出発地点であると同時に、韓国にとっても無限の可能性が開かれる所」と強調した。また半導体建設現場を訪問して「西安の半導体工場が、両国共同体の発展に大きな寄与となるよう願う」と芳名録に書いた。

西安は3000年の古都だ。西周から中国天下を初めて統一した秦、そして唐王朝に至るまで1200年近く首都だった所だ。唐の時代、長安という名前だった時は王朝の首都としての気迫が最高潮に達していた。当時、全世界で人口が100万人を超える都市は長安だけだった。言葉どおりの国際都市であった。唐中期の長安には“鬼市”も登場した。鬼市とは夜市場をいう。夜通しにぎやかで灯が消えなかった。

当時の長安は押し寄せる外国人であふれ返っていたという。白人・黒人・黄色人種が交わって調和をなし、儒教・道教・法家思想だけでなくキリスト教・イスラム教など世界の宗教のための聖殿が建築された。

世界各地から集まった外国人留学生の数もその時すでに1万人を超えたという。長安が世界の人々の脚光を浴びることになったのは、周辺文化を受け入れる開放的で寛容的な気風のためだった。当時長安では外国人を差別しなかった。能力ある人々は考試(賓貢科)に受験して官吏になれる門戸が開かれていた。6頭品の出身で新羅では日の目を見ることのなかった崔致遠(チェ・チウォン)が12歳の時に唐に留学に出て偉大な文人の夢をかなえることになった話はあまりにも有名だ。

東西交易の拠点の役割をした唐の首都西安が、この頃は中国西部大開発の拠点として再び浮上している。人口850万人の文化古都・西安の年平均経済成長率は14%に達する。寛容と開放を前面に出して世界帝国として再び背伸びしようとする習近平国家主席のビジョンが西安を再び飛躍させている。“桑田碧海”(移り変わりが激しいこと。滄桑の変)の西安を見ながら、古今東西を問わず時代を見抜ける指導者の鋭い洞察力と閉鎖主義から抜け出して寛容と包容を指向する文化の力を、新たに悟る。再び西安を注目しなければならない理由だ。

(中央日報)



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[ 2013年07月01日 14:17 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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