韓国検察が排出ガス基準超える疑で、VW・アウディ956台押収
ソウル中央地検刑事第5部(チェ・ギシク部長)は、環境関連認証を受けていない、または排出ガス許容基準を超えていると思われるフォルクスワーゲン社製の車956台をアウディ・フォルクスワーゲン・コリア平沢センターで押収したと1日、明らかにした。
この日押収された車は、欧州連合(EU)の排出ガス規制段階「ユーロ6」が適用されたEA288エンジンを搭載した2016年式アウディA1(292台)とA3(314台)、フォルクスワーゲン・ゴルフ(350台)の3車種だ。昨年7月から今年の1月までに韓国に輸入され、平沢港から出荷待ちしているところだった。ユーロ6が適用された車から排出ガスなどの問題が見つかり、検察がその車を押収して捜査に乗り出したのは、韓国が初めてだ。
米国当局などは昨年、ユーロ5が適用されたフォルクスワーゲン車の排出ガス低減装置が操作されていたことを確認している。フォルクスワーゲンはこれまでユーロ6適用車種に対する操作疑惑は否定していた。ユーロ5では1キロメートル走行時の窒素酸化物排出が0.18グラム以下でなければならないが、ユーロ6では0.08グラム以下となっている。
検察は、押収された車のうちフォルクスワーゲン・ゴルフ350台については韓国の排出ガス許容基準を上回っており、大気環境保全法に違反していると見ている。検察関係者は「例えば、走行距離3万キロメートルまたは運行から3年以内は許容基準を満たしているが、その後は基準を上回るということだ。これはもともと車そのものの欠陥なのか、それとも会社がソフトウェアを操作して起きた問題なのかも確認する」と語った。A1・A3については、検察によると環境関連認証を受けないまま輸入されたと見られるという。
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自動車を輸入・販売するには、車両が環境基準を満たしているという認証書を環境部(省に相当)などに提出しなければならず、そうしなければ大気環境保全法違反となる。このため、検察は該当車両がどのように輸入できたのかについて捜査しているところだと話している。
検察はまた、押収した車をテスト走行する過程で、車両の排出ガスが排気管のすき間から漏れて排出ガス測定が不可能になる不具合を発見したことも明らかにした。これについて、検察はひとまず製造上の欠陥だと推定されるとしている。だが、別の原因がある可能性もあると見て捜査することにした。 アウディ・フォルクスワーゲン・コリア側は「問題になった車両(の排出ガス低減装置の操作)はユーロ5が適用されている車両で、ユーロ6が適用されている車両は何の問題もない。排気管からの漏れや未認証問題は検察の捜査過程で十分に解明されるだろう」とコメントした。
朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/06/02/2016060201240.html
【管理人 補足記事&コメント】
フォルクスワーゲン(VW)が不正ソフトを使って排ガス規制を違法に免れていたとされる問題で、アメリカでは集団訴訟が起こり、機関投資家からの訴訟も提起されるなど、問題はいまだに収束していない。2016年3月9日には北米VWのマイケル・ホーン社長が辞任を表明したが、元従業員が「VWは違法ソフトに関する証拠を組織ぐるみで隠滅していた」と暴露した。
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-03-14/volkswagen-u-s-unit-destroyed-evidence-ex-worker-suit-says
アメリカ・ミシガン州のVWに技術部門のプロダクトマネージャーとして働いていたダニエル・ドノバン氏は、VWが自身を不当に解雇したと訴えている裁判において、「VWが不正ソフトに関する証拠を隠滅していた」と主張している。ドノバン氏によると、2015年9月18日に合衆国環境保護庁(EPA)が、排ガス試験中であることを検知するとプログラムを切り替えて排ガス規制を不正に免れる違法ソフトの使用を明らかにした直後に、社内から違法ソフトに関するデータが消去されていることを発見した。
証拠が隠滅されていることに気づいたドノバン氏は、直属の上司であったロバート・アルツリ氏に「証拠を保全する必要がある。すぐにデータ削除をやめるべきだ」と直訴しましたが、その直言は退けられたとのこと。ドノバン氏は社内弁護士を含めて他の同僚に不正訴えましたが、データの削除は3日間続きバックアップディスクも破壊されたとの事。
そして、内部告発をしたドノバン氏は、2015年12月に突如として解雇されたとのこと。この解雇についてドノバン氏は、証拠隠滅に関する内部告発をしたことが原因であると考えており、従業員が違法な行為を拒否した報復として解雇することを禁じているミシガン州法に違反しているとして、解雇の不当性を裁判で訴えている。
この日押収された車は、欧州連合(EU)の排出ガス規制段階「ユーロ6」が適用されたEA288エンジンを搭載した2016年式アウディA1(292台)とA3(314台)、フォルクスワーゲン・ゴルフ(350台)の3車種だ。昨年7月から今年の1月までに韓国に輸入され、平沢港から出荷待ちしているところだった。ユーロ6が適用された車から排出ガスなどの問題が見つかり、検察がその車を押収して捜査に乗り出したのは、韓国が初めてだ。
米国当局などは昨年、ユーロ5が適用されたフォルクスワーゲン車の排出ガス低減装置が操作されていたことを確認している。フォルクスワーゲンはこれまでユーロ6適用車種に対する操作疑惑は否定していた。ユーロ5では1キロメートル走行時の窒素酸化物排出が0.18グラム以下でなければならないが、ユーロ6では0.08グラム以下となっている。
検察は、押収された車のうちフォルクスワーゲン・ゴルフ350台については韓国の排出ガス許容基準を上回っており、大気環境保全法に違反していると見ている。検察関係者は「例えば、走行距離3万キロメートルまたは運行から3年以内は許容基準を満たしているが、その後は基準を上回るということだ。これはもともと車そのものの欠陥なのか、それとも会社がソフトウェアを操作して起きた問題なのかも確認する」と語った。A1・A3については、検察によると環境関連認証を受けないまま輸入されたと見られるという。
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自動車を輸入・販売するには、車両が環境基準を満たしているという認証書を環境部(省に相当)などに提出しなければならず、そうしなければ大気環境保全法違反となる。このため、検察は該当車両がどのように輸入できたのかについて捜査しているところだと話している。
検察はまた、押収した車をテスト走行する過程で、車両の排出ガスが排気管のすき間から漏れて排出ガス測定が不可能になる不具合を発見したことも明らかにした。これについて、検察はひとまず製造上の欠陥だと推定されるとしている。だが、別の原因がある可能性もあると見て捜査することにした。 アウディ・フォルクスワーゲン・コリア側は「問題になった車両(の排出ガス低減装置の操作)はユーロ5が適用されている車両で、ユーロ6が適用されている車両は何の問題もない。排気管からの漏れや未認証問題は検察の捜査過程で十分に解明されるだろう」とコメントした。
朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/06/02/2016060201240.html
【管理人 補足記事&コメント】
フォルクスワーゲン(VW)が不正ソフトを使って排ガス規制を違法に免れていたとされる問題で、アメリカでは集団訴訟が起こり、機関投資家からの訴訟も提起されるなど、問題はいまだに収束していない。2016年3月9日には北米VWのマイケル・ホーン社長が辞任を表明したが、元従業員が「VWは違法ソフトに関する証拠を組織ぐるみで隠滅していた」と暴露した。
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-03-14/volkswagen-u-s-unit-destroyed-evidence-ex-worker-suit-says
アメリカ・ミシガン州のVWに技術部門のプロダクトマネージャーとして働いていたダニエル・ドノバン氏は、VWが自身を不当に解雇したと訴えている裁判において、「VWが不正ソフトに関する証拠を隠滅していた」と主張している。ドノバン氏によると、2015年9月18日に合衆国環境保護庁(EPA)が、排ガス試験中であることを検知するとプログラムを切り替えて排ガス規制を不正に免れる違法ソフトの使用を明らかにした直後に、社内から違法ソフトに関するデータが消去されていることを発見した。
証拠が隠滅されていることに気づいたドノバン氏は、直属の上司であったロバート・アルツリ氏に「証拠を保全する必要がある。すぐにデータ削除をやめるべきだ」と直訴しましたが、その直言は退けられたとのこと。ドノバン氏は社内弁護士を含めて他の同僚に不正訴えましたが、データの削除は3日間続きバックアップディスクも破壊されたとの事。
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輸入元がエンジン制御ソフトなどをワルサした可能性もある感じですから、車メーカー、通商関係当局、環境関係当局、司法当局、もしかしたら外務当局なども絡んで、グッチョグチョのバトルが観られるでしょうか?
南鮮ですから、正当な主張とは考えづらく、どんなサプライズが出て来るか、不謹慎ながら楽しみな気も少々。
ルノーサムスンが出て来ないのは、なんだか胡散臭いです。
ルノーサムスンの援護射撃が目的の自作自演や冤罪だったとかして、日独仏連合軍の返り討ちになるのが、最も愉快な展開なんですけどね。