韓国の花形輸出産業DRAM、約2年ぶりに価格上昇
2年近く下落を重ねていた半導体メモリーのDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)価格が底を打った。7-9月期に価格が本格的に上昇に転じれば、サムスン電子やSKハイニックスなど韓国半導体大手の業績も急速に回復する見通しだ。
半導体電子商取引サイトのDRAMエクスチェンジが20日に伝えたところによると、今年に入っても下落を続けていたパソコン用4ギガビット(Gb)DRAMの現物価格は、今月6日に前日比0.21%上昇の1.43ドル(約150円)をつけた。その後、17日まで小幅ながら上昇を続けている。
半導体の現物価格は電子商取引サイトで少量取引されるときの価格で、半導体メーカーがパソコン・スマートフォン(スマホ)メーカーに大量に納品するときの価格(固定取引価格)の先行指標となっている。そのため、2014年11月から19カ月連続で下落していた半導体の固定取引価格も上昇に転じるとの見方が広がっている。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/06/21/2016062100642.html
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【管理人 補足記事&コメント】
記憶素子として、パソコン(PC)やスマートフォン(スマホ)などで使われる半導体メモリのDRAM。指標となるDDR3型・2ギガビットのコントラクト価格(企業間の大口取引価格)は、2012年11月に1ドルの底値をつけた後に反転上昇。2013年12月に2.25ドルまで達した後も高値で安定的に推移してきた。価格上昇を牽引したのは、スマホ向け需要の拡大だ。2011年時点ではまだDRAMの用途はスマホよりもPC向けが上回っていた。しかし、2012年には市場規模でスマホが逆転した。
PC向けの市場は横ばいが続き、競争も激化。同製品を主力としていたエルピーダメモリは2012年2月に会社更生法の適用申請に追い込まれた。2014年4月のウィンドウズXPからの切り替え前には特需があったものの、市場の伸び幅は限定的だった。一方、スマホ向け市場は拡大が続き、2011年1~3月の19億ドルから、2014年9~12月には101億ドルまで5.3倍に膨らんだ。
スマホはアップルのiPhoneのほか、シャオミなど中国メーカー勢が著しく台頭。DRAMの需要が拡大した一方で、生産が抑制傾向にあったことも価格押し上げの要因となった。DRAMは韓国のサムスン電子とSKハイニックス、エルピーダメモリを傘下に収めた米マイクロン・テクノロジーの上位3社が、世界シェアの9割以上を寡占。そのため、価格競争に陥りにくく、過度の供給過剰も起きにくい。PC向けは汎用品が多いが、スマホ向けはカスタム品が中心のため価格が安定しやすいという側面もある。
しかし、商品サイクルの短い半導体業界では、DDR3の次世代製品であるDDR4の普及が進みつつある。DDR3に比べてデータ転送速度が倍増し、サーバー用途ではすでに採用が拡大。今後はスマホ向けの採用が本格的に拡大しそうだ。現時点でDDR4のスマホ向けの採用は、一部の上位機種に限られているが、新製品からは、ボリュームゾーンとなる中位機種でも採用が増えてくるだろう。スマホ向けでもDDR4の採用が増えつつあるわけで、結果としてDRAM全体としては、単価が持ち直す事になる。
アキバでは最近まで安値となっていたDDR4である。
単に在庫がはけただけなのか…。。。
半導体電子商取引サイトのDRAMエクスチェンジが20日に伝えたところによると、今年に入っても下落を続けていたパソコン用4ギガビット(Gb)DRAMの現物価格は、今月6日に前日比0.21%上昇の1.43ドル(約150円)をつけた。その後、17日まで小幅ながら上昇を続けている。
半導体の現物価格は電子商取引サイトで少量取引されるときの価格で、半導体メーカーがパソコン・スマートフォン(スマホ)メーカーに大量に納品するときの価格(固定取引価格)の先行指標となっている。そのため、2014年11月から19カ月連続で下落していた半導体の固定取引価格も上昇に転じるとの見方が広がっている。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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記憶素子として、パソコン(PC)やスマートフォン(スマホ)などで使われる半導体メモリのDRAM。指標となるDDR3型・2ギガビットのコントラクト価格(企業間の大口取引価格)は、2012年11月に1ドルの底値をつけた後に反転上昇。2013年12月に2.25ドルまで達した後も高値で安定的に推移してきた。価格上昇を牽引したのは、スマホ向け需要の拡大だ。2011年時点ではまだDRAMの用途はスマホよりもPC向けが上回っていた。しかし、2012年には市場規模でスマホが逆転した。
PC向けの市場は横ばいが続き、競争も激化。同製品を主力としていたエルピーダメモリは2012年2月に会社更生法の適用申請に追い込まれた。2014年4月のウィンドウズXPからの切り替え前には特需があったものの、市場の伸び幅は限定的だった。一方、スマホ向け市場は拡大が続き、2011年1~3月の19億ドルから、2014年9~12月には101億ドルまで5.3倍に膨らんだ。
スマホはアップルのiPhoneのほか、シャオミなど中国メーカー勢が著しく台頭。DRAMの需要が拡大した一方で、生産が抑制傾向にあったことも価格押し上げの要因となった。DRAMは韓国のサムスン電子とSKハイニックス、エルピーダメモリを傘下に収めた米マイクロン・テクノロジーの上位3社が、世界シェアの9割以上を寡占。そのため、価格競争に陥りにくく、過度の供給過剰も起きにくい。PC向けは汎用品が多いが、スマホ向けはカスタム品が中心のため価格が安定しやすいという側面もある。
しかし、商品サイクルの短い半導体業界では、DDR3の次世代製品であるDDR4の普及が進みつつある。DDR3に比べてデータ転送速度が倍増し、サーバー用途ではすでに採用が拡大。今後はスマホ向けの採用が本格的に拡大しそうだ。現時点でDDR4のスマホ向けの採用は、一部の上位機種に限られているが、新製品からは、ボリュームゾーンとなる中位機種でも採用が増えてくるだろう。スマホ向けでもDDR4の採用が増えつつあるわけで、結果としてDRAM全体としては、単価が持ち直す事になる。
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