クラッパー米国家情報長官「北朝鮮の核放棄、可能性はほぼない」
ジェームズ・クラッパー米国家情報長官(DNI)が25日(現地時間)、北朝鮮の核放棄の可能性はほとんどないため、現実的に核能力を制限することが最善という立場を明らかにした。米国政府の一部で、北朝鮮の非核化よりも凍結など核能力の高度化防止に重きを置いていることを示すものであり、「朝鮮半島非核化」という韓米の公式的な政策目標と異なり、論争が予想される。
クラッパー長官は同日、米国外交協会(CFR)主催のセミナーで、「北朝鮮が核兵器を放棄すると思うか」という質問に対し「北朝鮮を非核化するという考えはおそらく『可能性がないこと』だ。北朝鮮はそのように(放棄)しないだろう」とし、「核兵器は『彼らの生存チケット』であるため」だと明らかにした。クラッパー長官は続いて「おそらく我々が希望できる最善のことは(北朝鮮の核能力に対する)『制限』」だとし、「しかし我々が要請したからといって北朝鮮がそのようにはしないだろう。重大な誘引策がなければならない」と付け加えた。これは、北朝鮮の核計画の能力を現在の状態で凍結することに政策の焦点を合わせなければならないという意味であり、これに相応する代価を北朝鮮に提供しなければならないという意味に解釈される。
クラッパー長官のこのような立場は、「北朝鮮の非核化を最終目標としながら、短期的には北朝鮮の核凍結を目標に交渉をすべき」という、いわゆるワシントン内の対話派の主張と類似している。ただしクラッパー長官は、長期的にも北朝鮮が核計画を放棄する可能性はないと見て、事実上北朝鮮の核保有を認めているという点で微妙な違いがある。また、北朝鮮の核保有国としての地位は絶対に認められず、北朝鮮が非核化の意志を示さなければ対話に臨むことができず、凍結に対しては代価を支払うことができないという現オバマ政権の立場にも反するものだ。
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クラッパー長官は、北朝鮮の核・ミサイル脅威への対処案と関連して「多くのオプションがあるが、軍事的なことも明らかにその一つであり、制裁もその一つ」とし、「幸いまだそのような決定(軍事的オプション)はなく、情報当局は政策決定をしない」と説明した。
http://japan.hani.co.kr/arti/international/25505.html
【管理人コメント】
米国が北朝鮮の核施設への攻撃を計画し、韓国にいる米市民を避難させる寸前まで事態が緊迫したことがある。93、94年の第1次核危機の時だ。北朝鮮は韓国に弾が届く何千門もの火砲やスカッドミサイルを持つ。核施設への攻撃が引き金になって全面的な地上戦に発展すると、米兵の死傷5万2000人、韓国兵49万人、民間の犠牲は100万人。米軍内でそんな被害推計が出た。当時のペリー国防長官は思いとどまった。
今の北朝鮮はミサイル技術を高め、日本も射程に収める「ノドン」も実戦配備する。実際の能力は定かではないが核実験もしており、戦争という選択肢は第1次核危機の時にも増して非現実的だ。ただ北朝鮮は、国連安保理決議に基づく経済制裁の実施を「宣戦布告」とみなすと表明している。事態が急に緊迫する恐れも否定できない。
アメリカとロシアで軍事境界線を引いた裏には、朝鮮半島の北と南の政策が折り合わない問題がある。それは歴史が物語る。とはいえアメリカが責任をもって北朝鮮外交を実施し無い限りは前に進まない問題である。北朝鮮とアメリカが安全保障で凍結し、韓国の米軍を撤退させ、貿易制裁を解除しない限りは無理だろう。この問題はロシアとアメリカの問題でもあるわけで、北にとっての脅威がアメリカならば、核を持って対抗する以外に手が無いのも事実。アメリカとロシアを含めて、どうするべきかの話をしない限り、この問題は解決しない。
クラッパー長官は同日、米国外交協会(CFR)主催のセミナーで、「北朝鮮が核兵器を放棄すると思うか」という質問に対し「北朝鮮を非核化するという考えはおそらく『可能性がないこと』だ。北朝鮮はそのように(放棄)しないだろう」とし、「核兵器は『彼らの生存チケット』であるため」だと明らかにした。クラッパー長官は続いて「おそらく我々が希望できる最善のことは(北朝鮮の核能力に対する)『制限』」だとし、「しかし我々が要請したからといって北朝鮮がそのようにはしないだろう。重大な誘引策がなければならない」と付け加えた。これは、北朝鮮の核計画の能力を現在の状態で凍結することに政策の焦点を合わせなければならないという意味であり、これに相応する代価を北朝鮮に提供しなければならないという意味に解釈される。
クラッパー長官のこのような立場は、「北朝鮮の非核化を最終目標としながら、短期的には北朝鮮の核凍結を目標に交渉をすべき」という、いわゆるワシントン内の対話派の主張と類似している。ただしクラッパー長官は、長期的にも北朝鮮が核計画を放棄する可能性はないと見て、事実上北朝鮮の核保有を認めているという点で微妙な違いがある。また、北朝鮮の核保有国としての地位は絶対に認められず、北朝鮮が非核化の意志を示さなければ対話に臨むことができず、凍結に対しては代価を支払うことができないという現オバマ政権の立場にも反するものだ。
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クラッパー長官は、北朝鮮の核・ミサイル脅威への対処案と関連して「多くのオプションがあるが、軍事的なことも明らかにその一つであり、制裁もその一つ」とし、「幸いまだそのような決定(軍事的オプション)はなく、情報当局は政策決定をしない」と説明した。
http://japan.hani.co.kr/arti/international/25505.html
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米国が北朝鮮の核施設への攻撃を計画し、韓国にいる米市民を避難させる寸前まで事態が緊迫したことがある。93、94年の第1次核危機の時だ。北朝鮮は韓国に弾が届く何千門もの火砲やスカッドミサイルを持つ。核施設への攻撃が引き金になって全面的な地上戦に発展すると、米兵の死傷5万2000人、韓国兵49万人、民間の犠牲は100万人。米軍内でそんな被害推計が出た。当時のペリー国防長官は思いとどまった。
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