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韓国製電気自動車用バッテリーの補助金中断再考を中国に要請

韓国のユ・イルホ副首相兼企画財政部長官が韓中財務長官会談で、韓国企業が作るバッテリーだけを電気バス補助金の支給対象から除外した中国政府の規制を再考するよう伝えたことが確認された。この問題は、韓国で電気自動車用バッテリーを生産しているLG化学、サムスンSDIの念願事項だ。しかし、中国側はまだ特別な反応を示していないという。

企画財政部関係者は7日、ハンギョレと会い「先月27日の韓中経済長官会談でユ・イルホ副首相が中国側に、三元系バッテリーに対する補助金制限措置について前向きな再検討を要請した。中国国家発展改革委員会(NDRC)の徐紹史主任(長官)は「そのような事実があったかを調べる」として、問題の解決に乗り出す意向を明らかにしたが、まだ回答はない」と明らかにした。

三元系バッテリーは、韓国の電気自動車用バッテリーメーカーが採択した技術類型で、中国企業が主に使っているリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーよりエネルギー密度が高く軽いという利点がある。

問題はこのバッテリーを装着した電気バスが香港や中国で相次いで爆発事故を起こしたことに端を発した。現代証券アナリストのチェ・ヒグン氏は「爆発を起こした電気自動車用バッテリーは、韓国のメーカーが生産したものではなかったが、中国政府は三元系方式のバッテリー全体に対して安全性が検証されるまで補助金の支給中断を決めた」と話した。サムスンなど韓国の業界は、中国政府の措置が安全問題より自国バッテリーメーカーを保護するための非関税障壁と認識している。実際、ユ副首相が直接乗り出したのも同様な認識をしているためだ。

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企画財政部関係者は「韓中経済長官会談に先立ち、企業が感じる中国の非関税障壁に対する意見を聴取する過程で、三元系バッテリー問題が表面化した。サムスン側はイ・ジェヨン副会長まで直接乗り出すほどの重大懸案だと強調し、内容に妥当性が認められるとして今回の会談でこの問題を取り上げることになった」と述べた。チェ・ヒグン氏は「中国政府が6月末までにバッテリーの安全性を検証することにしたが、さらに時間がかかりそうだ」と伝えた。
韓国ハンギョレ新聞社
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/24342.html

【管理人 補足記事&コメント】
中国の電気自動車市場では電気バスが40%ほどを占めている。中国政府は2億~3億ウォンの電気バス1台に1億8000万ウォン(約1733万円)程度の補助金を支給している。中国に現地工場を建てた韓国企業が補助金を受けられなければ電気バスを販売するのは難しい構造だ。

韓国政府はこの日開かれた産業担当相会議で、中国の措置は不当であるという点を集中提起した。周長官は「三元系バッテリーは10年間に1度も火災と爆発事故がなく、カナダなど先進国でも三元系バッテリーを装備したバスを生産しているなど安全に問題はない。補助金支給除外措置は外国人投資企業の合理的期待と政策信頼を侵害する問題がある」と強調した。

中国政府は今年初めにLG化学、サムスンSDIなどが主力で生産する三元系バッテリーを電気バス補助金対象から除外したのに続き、最近では生産能力、環境評価などを恣意的に定めた「動力電気業界規範条件」を満たす企業にだけ補助金を出す案を推進している。 現在まで登録した企業は25社ですべて中国企業である。LG化学が2月、サムスンSDIが4月に申請したが書類不備で差し戻され再申請した状態となっているわけで、SKイノベーションは中国に工場がなく申請できない。

政治的要素が高いわけで、自国企業有利にした中国政府である。
自国経済低迷で、当面は問題として続くのでは…。




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[ 2016年06月08日 09:45 ] カテゴリ:韓国経済 | TB(0) | CM(0)
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