日本を訪れる中国人観光客に、「3つの変化」が出始めている
中国では祝日となっている5月1日のメーデー。数年前に7連休から3連休に「格下げ」されたものの、それでも絶好の観光シーズンとあって多くの中国人観光客が日本を訪れた。中国メディア・新華網は1日、日本を旅する中国人観光客に「3つの変化」が現れたとする記事を掲載した。
記事はまず、訪日観光が目立ち始めた2012年ごろは中国人観光客のほとんどが団体旅行で、自由時間が少なかったのに比べて、今では自由旅行を選ぶ人が多くなったとした。その原因について「最初は不安で団体で来たが、自由度が低かった」というある観光客の声を紹介、リピーターの増加が自由旅行の増加を後押ししていると伝えた。また、SNS上での旅行体験のシェアや、サイト上でのチケット購入など、インターネット利用の普及にも言及している。 続いて、日本政府による積極的な免税政策や急速な円安によって巻き起こった日本での高級品購入ブームが落ち着きを見せ、より多くの中国人観光客が生活用品や家電製品などを買うようになったと説明。5月1日より、免税下限額が1店舗につき1人1日あたり1万円から5000円へと引き下げられたことで、日用品購入熱がさらに刺激されることになるだろうとした。
そして、リピーターの増加、理性的な消費観念の浸透に伴い、単に買い物を目的にする中国人の数が大きく減少しつつあり、日本文化の体験や景色を楽しむことなどを目的とした多様性ある観光が増えていると指摘。なかには「休みは短いのだから、いろんなところを見たい」と全くショッピングの時間を設けない人もいるとも紹介。小さな街で一般市民の日常生活を楽しむケースもあるとしている。
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「爆買い」と称された中国人観光客の日本旅行が、徐々に旅行本来のスタイルに近づきつつあるということが言えそうだ。もちろん、買い物だって楽しい目的の1つであるべきだが、それがすべてではやはり残念である。せっかく来てもらったのだから、いろいろ巡って楽しんでもらいたいというのが、受け入れる側としての率直な気持ちではないだろうか。 中国人観光客の流れは、着実に東京・大阪といった大都市から中小都市、さらには農村へと分散している。やがて、取り立てて大きな観光資源のない、何の変哲もない小さな街を訪れて、「何もせず、ただ過行く時間を静かに味わう」という旅行を楽しむ中国人観光客も増えてくるかもしれない。
サーチナ
http://news.searchina.net/id/1608856?page=1
【管理人 補足記事&コメント】
日本の輸出産業は円安で好調だと伝えられているが、自動車や化学製品などを除けば多くの輸出品は伸び悩んでいる。観光は輸出産業ではないが、外貨を獲得するという意味では輸出産業と比較されることが多い。 買い物だけで3兆円も消費が生まれるとなれば、宿泊や交通、飲食、アクティビティなどの関連産業はさらに活性化するはず――特に爆買いで金を湯水のごとく使う中国人観光客の懐を狙った誘致キャンペーンが全国で展開されている。
最新の観光庁の統計によると、通訳案内士の有資格者の31%は東京におり、もっとも多い。次いで神奈川13%、千葉7%、埼玉5%となっており、東京圏だけでも6割近い数に上る。これに、大阪9%と兵庫6%が加わる。つまり、訪日外国人を案内する人材が大都市にしかおらず、地方に誘導できていないのだ。 そのため、近い将来に「日本は飽きた」と中国人観光客から思われてしまい、一気に爆買いブームが終焉する可能性は否定できないと報じるメディアもある。だが爆買そのものは様々な手段で変化しつつある。通販利用の拡大等々…。いつまでも爆買は続かないだろう。
一方その反面、本格的な旅行客として動きになりつつあるのではと思うが…。
爆買は減少しても中国の環境汚染や国の構造を考慮すれば、金がある限りは日本へ来るだろう。
記事はまず、訪日観光が目立ち始めた2012年ごろは中国人観光客のほとんどが団体旅行で、自由時間が少なかったのに比べて、今では自由旅行を選ぶ人が多くなったとした。その原因について「最初は不安で団体で来たが、自由度が低かった」というある観光客の声を紹介、リピーターの増加が自由旅行の増加を後押ししていると伝えた。また、SNS上での旅行体験のシェアや、サイト上でのチケット購入など、インターネット利用の普及にも言及している。 続いて、日本政府による積極的な免税政策や急速な円安によって巻き起こった日本での高級品購入ブームが落ち着きを見せ、より多くの中国人観光客が生活用品や家電製品などを買うようになったと説明。5月1日より、免税下限額が1店舗につき1人1日あたり1万円から5000円へと引き下げられたことで、日用品購入熱がさらに刺激されることになるだろうとした。
そして、リピーターの増加、理性的な消費観念の浸透に伴い、単に買い物を目的にする中国人の数が大きく減少しつつあり、日本文化の体験や景色を楽しむことなどを目的とした多様性ある観光が増えていると指摘。なかには「休みは短いのだから、いろんなところを見たい」と全くショッピングの時間を設けない人もいるとも紹介。小さな街で一般市民の日常生活を楽しむケースもあるとしている。
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「爆買い」と称された中国人観光客の日本旅行が、徐々に旅行本来のスタイルに近づきつつあるということが言えそうだ。もちろん、買い物だって楽しい目的の1つであるべきだが、それがすべてではやはり残念である。せっかく来てもらったのだから、いろいろ巡って楽しんでもらいたいというのが、受け入れる側としての率直な気持ちではないだろうか。 中国人観光客の流れは、着実に東京・大阪といった大都市から中小都市、さらには農村へと分散している。やがて、取り立てて大きな観光資源のない、何の変哲もない小さな街を訪れて、「何もせず、ただ過行く時間を静かに味わう」という旅行を楽しむ中国人観光客も増えてくるかもしれない。
サーチナ
http://news.searchina.net/id/1608856?page=1
【管理人 補足記事&コメント】
日本の輸出産業は円安で好調だと伝えられているが、自動車や化学製品などを除けば多くの輸出品は伸び悩んでいる。観光は輸出産業ではないが、外貨を獲得するという意味では輸出産業と比較されることが多い。 買い物だけで3兆円も消費が生まれるとなれば、宿泊や交通、飲食、アクティビティなどの関連産業はさらに活性化するはず――特に爆買いで金を湯水のごとく使う中国人観光客の懐を狙った誘致キャンペーンが全国で展開されている。
最新の観光庁の統計によると、通訳案内士の有資格者の31%は東京におり、もっとも多い。次いで神奈川13%、千葉7%、埼玉5%となっており、東京圏だけでも6割近い数に上る。これに、大阪9%と兵庫6%が加わる。つまり、訪日外国人を案内する人材が大都市にしかおらず、地方に誘導できていないのだ。 そのため、近い将来に「日本は飽きた」と中国人観光客から思われてしまい、一気に爆買いブームが終焉する可能性は否定できないと報じるメディアもある。だが爆買そのものは様々な手段で変化しつつある。通販利用の拡大等々…。いつまでも爆買は続かないだろう。
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